ただ、付き合う前に戻っただけだ。そう自分に言い聞かせる。
遠くから仕掛け人たちを見る。かっこいい、すごい。そういう女の子たちと一緒になって。
今日もジェームズさんたちは夕食の席で花火を打ち上げマクゴナガル先生に小言を食らっていた。ダンブルドア先生は愉快そうにひげを揺らしながら笑っているが。
シリウスさんと笑い合うジェームズさんはいつもより少しだけ元気でなさそうに、ぎこちなく見えた。別れたのだから少しは寂しく感じてほしいという私の妄想かもしれないけど。
それから何日か経っても私はジェームズさんを見ることをやめられなかった。つい目で追ってしまう。夜になると思い出して涙が溢れる。あまり眠ることもできず授業も身に入らない。さすがにいつも放ってくれている友人もちゃんとしなよ、と言ってくるようになった。
ちゃんとって、なんだろう。ジェームズさんはもう隣にいないのに頑張る必要なんてあるの?そう言いかけた口を閉じて、へらりと笑った。