Act-02 電話
FBI捜査官である赤井秀一と出会ったのは人の時間で云えば1年位前だった。
子供の姿になって”魔族”の目から逃げて人界に逃げ込んだ時に助けて貰った。
彼が居なかったら私は闇に取らわれていたかもしれない
傷ついた翼を癒す間、私は基本子供,ー… と言っても中学生の姿で赤井秀一を保護者―… 後見人として一緒に暮らしている。
出会った時の姿だと不自由過ぎて、料理する時は本来の姿― 大体高校生レベルー… の見かけに戻っているのを知っているのは秀一位だ。
あと、時々本来の姿でお出かけ―… 大概は美術館とか森林浴、にも行っている
そして今、秀一は工藤邸で沖矢昴と姿を変えて東都大工学部の学生として暮らしている。
それは以前からの任務にカタを付けるためらしいのだけど、中々と難しい事もあるらしい。
沖矢昴として乗っている車はもの足りないらしく、別に借りた倉庫に赤いマスタングが置いてある。
一応未成年で駐車場を必要としない私の部屋ー‥ 保護者の同僚であるFBI捜査官が私の両親が犯罪に巻き込まれている可能性がある為親戚を捜査中という事にして、秀一が1年分家賃を収めていた事もありマンションで暮らしている為に、今は使う人がいない駐車場を使っていもいいと云ったのだけど、沖矢昴として出入りするのは色々と都合の悪い事もあるので何時でも使える倉庫兼駐車場を借りて、そこで赤井秀一の姿に戻って調査をしたりしている。
―… セキュリティの高いマンションならではの高級車管理という面においては倉庫よりも安心だとおもっていたけど、なんでも組織に潜入している公安の降谷零に赤井秀一の死を偽造していたのをバラして気楽になったとか。
どれだけ家族や仲間を泣かせたのかわかっているんだろうか、昴クンは。
最も妹さんや弟さんには偽装死の事は今だに内緒にしている
因みにFBIがどう手配したのかは聞いてないけど、私の750CCのバイクが駐車場に置いてある。
外国国籍の国際免許を作ってくれたので日本国内で運転していても法律違反にならない、らしいが日本の法律的にどうなんだろう。
その前に、肩の傷の事を忘れているんじゃなかろうか。
まぁ、翼を出さなければ人間らしい振る舞いも出来るけれど、傷跡が消えない限り遠出は出来ない。
仲良くなった子供達や蘭ちゃんや園子ちゃんたちもアメリカで事故にあってその時に頭をぶつけたのと斬られたショックで記憶がなくて偶々現場近くのレストランにいた赤井さんに助けられ、保護者となってくれている事を話したら何故かいたく同情された。
コナン君が暮らしているビルの1階にある喫茶店のアルバイターの安室さんに至っては、<FBIが保護者なんて…!> と驚かれた。
因みに私は少年探偵団の一人である光彦君が通ってる絵画教室の生徒の一人、という立場を作り上げている。
絵画に関してはアメリカの学校で美術館の学芸員の資格を持つ人の折り紙付きという事もあって、見た目中学生ながら、土曜か日曜の小学生クラスのお手伝いさせて貰っているので光彦君からの信頼度はとても高い。
哀ちゃんも昴さんより信頼してくれているので時折阿笠博士の研究所にもお邪魔させて頂いている程度にも仲良くなった。
親が犯罪に巻き込まれて行方不明という事を知ったコナン君には俺が見つけてやると云われ、
小五郎さんにはいつでも相談にのると云われ、
妃さんには犯罪に巻き込まれたらいつでも弁護を引き受けると言われ、
蘭ちゃんには犯人が見つかったら私の変わりに飛び蹴りの3つや4つはしてあげると物騒な事を言われ
園子ちゃんにはいざとなったら鈴木財閥の力もかすと云われた。
哀ちゃんには自分で調合したという傷に良く効く薬まで貰ってしまったが、これに関しては使っても効果がないと思われるので申し訳ないと思う。
あまり詳しく書くと法律的に微妙だけど。
秀一が居ないのを良い事にブルーベリーの鉢とミニトマトにイチゴのプランターを買い込んで日あたりの良いベランダとリビングの一角で育てているが思いっきり順調で不思議がられている
RuRuRu……
スマホの着信が鳴る。
「もしもし?」
「ヴィーか?」
「あのね! この番号を知ってるのは沖矢昴こと赤井秀一だけでしょうが」
「そうだったな。 悪いが、先日預けたケースを、例の倉庫まで持ってきてくれるか。」
「何かあったの?」
「公安が騒がしくなりそうだと情報が入ってね、妙に静かだから張る事にした」
「公安? 安室さー… いえ、降谷さんが動いてるの?」
「彼は今日は昼から公安に詰めている。 組織が動くとしたら夜だろう」
「公安にある何か、を狙っているというの?」
降谷零がかかわってるとなると余程のもの
「Non-official cover」
「あらま。 それはー… 降谷さんどころか秀一の方も危ないわね。 10分でバックを持ってでるわ。このスマホもコナン君たちと使ってる方を持ってでるわ。」
「了解。 俺の方の履歴も消しておく」
秀一との電話を切り上げて深紅のスマホから金色のスマホに取り替えるとマンションのウィンドウのセキュリティをかけていく。
防弾ガラスにスイッチ一つで閉まる雨戸を閉めて大きな収納スペースからライフルバックを取り出した。
「っって… なんで、こんなに、嵩張る、の、よっ! こんな重いの、人の子に持てるもんですかっ」
中学の体型にはゴツいケースを引きづり出す。
まぁ重さは関係ないが形は問題があるのを忘れてるんだろう、秀一は。
ふと思いついて、万一の時の為に予備のスコープと迷った挙句工具セットも入れておく。
工具なんて入れて置くと秀一の事だからピッキングとか出来そうだ。(FBI捜査官として必要とあればピッキングも)
天使に似つかわしいとは言えない言葉を毒付きながら受付の警備の人に保護者の1人と一緒に夜ご飯を食べる事になったからと笑顔で言う。
何にも疑わない警備員にいってらっしゃい、と笑顔で言われて、大きな荷物の中身の事も聞かれず、この時間の外出を笑顔で見送るのもどうなのかと疑問が浮かんだがそこは突っ込まないで人目のない場所に入る。
ライフルバックを片手に翼を広げると待ち合わせの倉庫までの最短ルートを飛び駆けた
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