11 綺麗
—実弥side
早漏。
そして遅漏。
この2つの単語を聞いて反応しない男はまず居ない。
それから自分がどっちだろうとか、気にする野郎は多いはずだ。
「んあああぁ!!」
ビクビクっと腰を跳ねさせ、何度目かの絶頂を迎える彼女に俺は口角が上がりっぱなしで居た。
さっきまでにエロい顔をして俺のモノを加えていたなまえ。
初めてのフェラに尋常じゃないくらい興奮し、すぐイっちまったが俺は決して早漏ではない。
...はずだ。
『なまえチャン。今ので何度目だァ?』
そっと耳元に口を寄せ、態と低い声を出す。
強請られたから3本にしてやった指でグチャグチャななまえの中を掻き混ぜれば、ピュッピュっとエロい汁を撒き散らした。
また軽くイッたらしい。
女にも早漏というもにがあると知っていたが、なまえは間違いなく早漏だ。
こんなにイキやすく、しかも連続でイク事が出来る女はその辺に居ないだろう。
「もっ...あぁっ、む、無理ぃ...」
潤んだ瞳が俺に訴える。
やめて欲しい。
でもやめないで欲しい。
その二つの色だ。
その瞳があまりに綺麗で、俺は無意識にその瞼に唇を寄せた。
『ちゅっ...なまえ、やめて欲しいかァ?』
「んん...やんっ...」
ちゅぽんと抜いた指で、そのまま皮を剥いてないクリトリスを摩る。
指に絡んでいた愛液で滑りが良く、そこから小さく聞こえて来るのは卑猥な音。
『どうなんだァ?』
「や......やめちゃ、っ..だめぇ..」
必死なその顔に喉を鳴らして笑いが溢れた。
『さっき3回イッたら交代って言ったよなァ...。なまえがイッた回数、今いくつだァ?』
『っ…あん…んぁ』
なまえの小さい手がシーツにシワを作ったのを視界の端で捉える。
またイキそうなんだろう。
ギュッと目を瞑って絶頂を迎える準備をしているなまえの顔を見つめる。
今この手の動きを止めたら、なまえはどういう顔をするだろうか。
そう考える前に、俺はスッと手の動きを止めていた。
「っ...ぇ...」
薄ら開かれた瞳は意地悪な顔をした俺を写していた。
どうせなまえの事だ、下の口が酷く寂しくてひくつかせてるんだろうな。
物欲しそうな顔のなまえを見てニヤケが止まらなかった。
自覚してるのか知らねえが、どう見てもなまえはセックスが大好きな女だ。
あぁ、くそ。
今すぐにでも突っ込んで俺のモノで思いっきり鳴かせてやりてぇのに。
ゴムが無くなったこと、すぐ思い出すべきだったな。
既にギンギンになっている俺の息子。
俺の指と口、それから舌で乱れるなまえを見ているだけで俺も爆発しそうだった。
視覚でイケるって大分天才だろう。
アホみてえなこと考えていれば、弱々しい力でなまえの手が俺の腕を掴んだ。
「イきたぃ...」
あぁ、そういえば寸止めしてたの忘れてたなァ。
『...なまえ、お前セックス好きだろォ?』
「ぇ...?...好きな人との、エッチは、皆好きでしょ?」
思っていた返答とかなり違ったものが帰って来て、思わず面食らう。
俺はなまえが好きで、なまえも俺が好き。
数時間前のあの出来事は、今後一生忘れることの出来ない瞬間だった。
性欲処理相手だとかがどうのって言ってたくせに、随分と可愛い事を言うじゃねぇか。
高ぶる気持ちを表すかの様に、俺のモノが更に硬さを増した気がした。
「ひゃっ…あっ、い、挿れないってっっ!」
自分の手で支えたモノを、なまえの入り口に当てがう。
ぐちょっと音を鳴らし、なまえの入り口は俺を飲み込もうと必死にヒクヒクと動いていた。
「ぁ、や、そ、それやだっ…あぁぁっ…、あっ…っ!」
チュプチュプとなまえの入り口に何度も俺のモノでキスする。
あぁ、挿れてえ。
このまま思いっきり打ち込んで、最奥に俺の子種を注ぎ込んでやりてえよなァ。
…けど挿れねえ。
俺は”その時”が来るまではなまえと生ではしねえ。
さっきなまえが少し泣いた時の事が脳裏に浮かぶ。
あれはどういう意味の涙だったのかは分からねえ、けどなまえが俺を好きだと言ってくれたからには俺もそれに応えるべきだ。
そう己に言い聞かせ、必死に理性を抑える。
2人の愛液がなまえの入り口と、俺の先端でテラテラと光っていた。
なまえの入り口にある愛液を亀頭で掬う様に動かし、そのままぷっくり膨らんだクリストリにそれを擦り付けた。
「あぁぁっ!...そ、それも、あぁ…い、イキそっ…」
『はっ、意外とこれ気持ちいなァ』
なまえのクリトリスが亀頭に擦れ、それが意外と気持ち良くて腰が浮きそうになった。
あんあん喘ぐなまえはさっきの寸止めもあるせいか、イキそうみたいだ。
俺も、なまえと一緒にイクか。
そう思い、擦るスピードを少し上げ、揺れるなまえの片胸にしゃぶりついた。
「ち、くびぃ!...あ、だ、だめイク!おっきい、の…くるぅっ!...あぁぁぁ!!!」
『ぐっ…俺も、出るっ!!』
プシャプシャっとなまえがまた潮吹きした。
それに数秒遅れて、俺の精子が迫り上がって射精された。
『っ…やべっ』
「はぁ…ぁん…実弥さん、凄い…はぁ、はぁ…まだ、出てるのっっ…」
最初にびゅびゅびゅっと勢いよくなまえの下腹部に出したが、その後も軽く射精が止まらなかった。
全部出し切る様に自身の手で上下に摩る。
全く萎える事なく、ギンギンの状態を保ったそれに我ながら精力半端ねえって思う。
…俺も同じくらいなまえとセックスを求めてるのかもしれねぇな。
ボーッとなまえの下腹部に出した子種達を見ながら軽く賢者タイムに入っていると、なまえが徐にそれを指に絡ませた。
「んっ…おいしっ…」
見せ付ける様に精子塗れの指を舐め、妖艶に笑った。
それを見て射精後の賢者タイムを続行する事は不可能だった。
『...そうかァ。なら、また直接注いでやるかァ?』
「ふふっ…うん…いっぱい欲しい」
なまえの釣り上がった口元に顔を近付けた。
あと何回イケっかなァ。
明日はどうせお互い休日だ。
イケるとこまでイキてえが、もう少ししたら終わりにして寝よう。
それからゆっくり起きて近所の薬局のオープンに合わせてゴムの箱、何箱か買いに行くとしよう。
「じゃぁ、実弥さんが1回でもイッたら交代ね?」
『俺は1回で交代かよ…』
「ふふっ…交代したく無かったら、頑張って我慢してね」
俺はベッドに横たわり、その上になまえが乗ってくる。
俺は無意識になまえの頬に手を伸ばした。
一瞬キョトンっと普段見る間抜けな顔になったが、すぐにその顔は挑発的な顔に戻って俺の手に自分の手を重ねて笑った。
始終思ってはいたが、ホントお前はどの角度から見ても…
——綺麗な顔してるよなァ。