present



03



中学校だからとか、高校だからとか関係なく校長という人は話が長い。

長すぎる。


そう改めて認識させられた入学式を終え、私は自分のクラスとなる1年3組へ足を進ませる。


途中進学クラスの4組と5組の前を通ったが、進学クラスだけあって皆頭が良さそうだった。
バレーは辞めたけど勉強は嫌いじゃないから続けてきた。
私は何で進学クラスを希望しなかったのかと今になって考え始めた。


確か担任からは白鳥にいけるレベルだよって言われてたけど、あの時私は勉強はするけど必要最低限でいいって、本当に何でも良くなってたんだと思う。


まぁ、学校はなんであれ勉強なんていくらでも自分でできる。
個人の意欲次第でいくらでも高みへ行ける。



そう。

きっとバレーボールと違って時間も掛からない。



『……はぁ、くだらないなぁ』

ボソッと呟いた言葉は周りの学生たちの声に紛れて消えていった。



.




「それじゃぁ今日はこれで終了!明日もあるけど、今週いっぱいはオリエンテーション期間だから本格的な授業は来週からな〜。...じゃ、各自解散!」


先生の言葉と同時に皆バラバラと席を立った。
鞄を持って帰る人もいれば集まって話している人もまちまちだった。



「ねぇ凪ちゃん!明日のオリエンテーション部活の紹介だってー!もう部活決めてる?」


くるっと振り返り私に話しかける彼女は出席番号と座席が前後ということで入学式の時に仲良くなった。


宇多川 望(うだがわ のぞみ)ちゃんである。


入学したてだからかピシッと第一ボタンまで閉めている所を見る限り、彼女は真面目な感じの子なのだろうと勝手に思っていたが、話してみると意外と面白い子だった。(いい意味で)


『んー、1年の間は何か入らなきゃいけないんだもんね...。週1で活動してる部活があればそれかなぁ。』

「ありゃ、あんまり部活には興味ない感じなんだね。でも確かに私もバイトしたいし、中学でバスケ部だったからそれでもいいけど、なんか体育会系って上下関係面倒だから悩んでる〜」

『あは、上下関係面倒のめっちゃ分かる!特に女子の運動部ってありえん面倒な匂いするよね〜』

「そうなんだよー!ワンチャン男バスのマネージャーとか募集してればマネージャーでもいいんだけどなぁ。」



そう話す彼女はどこか楽しそうで、バスケが好きなんだなと伝わってきた。

マネージャーねぇ。



『望ちゃんみたいな可愛い子がマネージャーでいたら部の士気が上がりそうだよね』


にこっと笑えば彼女は頬を赤らめてモジモジゴニョゴニョ何か言っていた。


「あ、えっと、それは多分凪ちゃんの方が...えっと、良かったら一緒に見学に.....?」


その時、突然私と望ちゃんを黒い影が覆った。
望ちゃんは反射的に上を見上げてひぇっと小さく声を漏らしていた。




凪。





確かにそう聞こえ、嫌でも私は顔を上げる事になった。








再開、あ〜。
書きたい話ありすぎて、超長編になりそうです _(┐「ε:)_






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