+△1109:Mon 赤い靴を履きつぶしてなら歩けます
あくびをもらしながら食堂に行くと、見慣れた白頭が大皿に山盛りされたみるだけで食欲を奪われる料理の数々を端からたいらげているのがみえた。すこしだけ沈黙して、ジェリーに紅茶だけ頼んで件の彼の目の前に腰をおろした。

「おはようアレン」
「むぐ?ほはひょふほはひまふへいへる」
「しゃべるのは口の中身がなくなってからにしようか」

りすみたいにふくらんだ頬がむぐむぐとうごいて、 たちまちその中身をのみこんだ。いつみてもこれこそ彼の十八番の大道芸のひとつなのではないかとおもうときがある。それほどなんというか…圧倒される。いや真面目な意味ではなく。

「ごくん。おはようございますレイチェル」
「うん。おはよう」

にっこりわらって、いれてもらった紅茶をひとくち。落ち着く。机の上でまるくなっていたティムキャンピーと目が合って、首をかしげる。わたしのゴーレム・ロウはそのへんの空中をゆらゆら漂っていた。眠いのかい。



銅貨