- タクト君&ルルー -
Giovanniの冬生さん宅のタクト君に友情出演していただいています。

≫支援C


タクト「やあ」

ルルー「あら、タクトさん。こんにちは。今日はいい天気ですね」

タクト「うん。今日はいい天気だ。そうだ、こんないい天気の中、せっかく出会ったんだ。何か話でもしよう」

ルルー「いいですよ。何について話しましょうか……?」

タクト「うーん、この世界の歴史について語るのはどうだろう?」

ルルー「歴史、ですか」

タクト「君さえよければ。実のところ、エルシオンを卒業してからというものの、一緒に歴史を語れる相手がいなくて」

ルルー「確かにユランさんたちはあまり興味なさそうですね……。フィリアさんはどちらかというとグレイナル様の歴史に興味を持っていそうですし」

タクト「そうなんだ。フィリアはグレイナルのおはようからお休みまで語ろうとするからな……。あれは大変だ」

ルルー「ふふふ、グレイナル様のことについてマシンガントークを繰り広げるフィリアさん、想像できます」

タクト「あいつにグレイナルの話をさせたら最後、もう夜の睡眠はないと思ったほうがいい」

ルルー「そ、そんなに……。凄い熱意ですね……。そうだ、レッセ君も同じエルシオン卒ですよね」

タクト「ああ、レッセな。そうだ、俺が初めてリタの世界に行ってレッセがエルシオン卒だと知った時はかなり嬉しかった。だがしかし、レッセは俺にこう言ったんだ。『僕、地理専攻なんです……』って」

ルルー「それを言っちゃうと私も歴史専攻じゃなくて魔学専攻ですよ」

タクト「し、しまった……!君も歴史専攻じゃあなかった!」

ルルー「一応、教養としての歴史は習いましたが、タクトさんほど学を深めているわけではないので……。お役に立てるかどうか……」

タクト「それ、レッセにも言われた……」

ルルー「ですよね……」

タクト「エルシオン学院を卒業したという共通点があるのに、俺たちには共通の会話がないのだろうか……。なんだか寂しいな」

ルルー「魔法について語ってもあまり盛り上がれないですよね……」

タクト「そうだな。イマイチ盛り上がりに欠けそうだ」

ルルー「どうしましょう。困りました」

タクト「困ったな……」

ルルー「うーん……」

タクト「うーん……」

ルルー「今日はもうお開きにしますか?」

タクト「そうだな、そうしよう」

ルルー「今度は美味しいお菓子を用意しますね。そうしたら少なくてもお菓子の感想を語り合うくらいはできますし」

タクト「それなら俺はお気に入りの珈琲豆を持って来て珈琲を入れよう。君は珈琲は苦手?」

ルルー「いいえ、学生時代はよく飲んでいたので飲めますよ。何でしたらブラックでも」

タクト「そうか。俺も学生時代はよく珈琲を飲んでいたよ。そうだ、次は珈琲とお菓子を持ち寄って学院時代の思い出を語ろう」

ルルー「それはいい考えですね!タクトさんの学生時代の話も気になります!」

タクト「うん、これなら次は会話に困らなさそうだ。都合が合えばレッセも誘いたいな。あいつも珈琲は飲めると言っていたし」

ルルー「何だか同窓会みたいですね。楽しみにしてます」



≫支援B


ルルー「お久しぶりです、タクトさん」

タクト「久しぶりだな。お、それはベクセリアで有名なクッキーじゃないか」

ルルー「あら、ベクセリア名物をご存じでしたか?エラフィタ村出身だと聞いていたので、ちょっと意外です」

タクト「ああ、いや、レッセから聞いたんだ。ルルーはベクセリア出身だろ?地理に詳しいレッセにご教授いただいたんだ」

ルルー「まぁ……!それは嬉しいです。レッセ君ともエルシオン珈琲会をご一緒できたらよかったのですが……」

タクト「そうだな……。学術研究会の手伝いだから仕方のないことではあるが……。そうだ、俺はそんなエルシオン名物『72時間起きれます珈琲』を持ってきたぞ」

ルルー「ああ!懐かしいですね……!」

タクト「多くのエルシオン学生がお世話になったであろうこの珈琲がないと始まらないと思ってな。卒業してからも学院に立ち寄ってはこの珈琲を買ってしまう……」

ルルー「分かります!特にテスト期間は手放せない一品ですよね。そして謎の中毒性があって、特別目覚ましの必要がなくてもふとした時に飲みたくなるんですよね〜。そうそう、ベクセリアクッキーは甘さ控えめなので珈琲にも合うんですよ」

タクト「おお、それは嬉しいな」

ルルー「学生時代も帰省する度に購入して学院で友人と食べていたんです。もちろん、エルシオン珈琲と一緒に」

タクト「そうか、だったらベクセリアクッキーはルルーにとってはエルシオンの思い出の品でもあるんだな」

ルルー「そうですね。私、きっとタクトさんが食べたことないと思って用意したんですけど、よくよく考えたらこれもある意味では学生時代にまつわる物です」

タクト「ははは、なら今日はエルシオン時代の思い出の飲食物と共に学生時代の思い出話に花を咲かせよう」

ルルー「うふふ、いいですね」



≫支援A


タクト「……」

ルルー「……」

タクト「どうしよう……」

ルルー「どうしましょう……」

タクト「話のネタがつきてしまった……」

ルルー「思い出話はあらかた語りましたからね……。過去の話です、そりゃあ、永遠に続くわけがありません……」

タクト「なぜだ……?!なぜ会話に沈黙が生じる?!この間まではあんなに昔話に花を咲かせていたのに!!ポンコツか俺は?!」

ルルー「お、落ち着いてくださいタクトさん……!!大変だわ、タクトさんがテンパってアイクさんみたいになってしまいました……」

タクト「俺にもユランのようなコミュ力があれば……。コミュ力……、誰とでも絶え間なく会話を続けるだけの力が欲しい……」

ルルー「今度は闇に飲まれた学生に?!ど、どうしましょう……。でも、無意識にユランさんのお名前が出るあたり、ユランさんは愛されていますね」

タクト「い、今ここでその話か?!」

ルルー「ご、ごめんなさい……」

タクト「い、いや別に謝ってもらうことでは……」

ルルー「軽はずみな発言をしてしまいました……」

タクト「大丈夫、大丈夫だから。俺がこういうのに慣れていないだけで」

ルルー「ふふ、タクトさん顔真っ赤ですよ」

タクト「ううっ、それは自分でも分かっている……。ああ、だから俺はユランに『だからタクトはタクトなのよ!』と言われるんだ」

ルルー「そ、そんなことないです!!それに、ユランさんだって恋愛経験に関してはタクトさんと同じはずです」

タクト「そうなんだがな。この間ユランに似合うと思って買ったアクセサリーを手渡したら顔を真っ赤にしながら『タクトのバカー!!』と叫ばれた……。一瞬ユランを怒らせてしまったかと思ったが、のちにあれはユランの照れ隠しだと気が付いた」

ルルー「あれですね。ツンデレってやつですね」

タクト「ユランは予想の斜め上をいくからな……」

ルルー「でも、ユランさんの反応は新鮮で見ていて飽きないと思うんです。私もせっかく贈り物をしていただいたのに、恥ずかしくて頭が真っ白になっちゃって……。『ありがとうございます』としか言えませんでした。ああ、思い出しただけで恥ずかしくなりました……」

タクト「君も顔が真っ赤じゃないか」

ルルー「い、言わないでください〜」

タクト「俺たちにこの話題はまだ早かったな……」

ルルー「そうですね、もっと経験値を積んで出直してきます……!」



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エルシオンのエリート二人の支援会話でした。
支援Bでは過去(学生時代)のことを語って、Aでは今について語ってもらいました。
これからルルーが恋愛話に関して男性の意見を聞きたいときにタクト君に相談すると思います。

うちの子たちは(転生PTなんて特に)どこかぶっ飛んだところがあるので、支援会話もどこかカオスになりがちですが、「大人しい人同士の支援会話だとこんなにも和む会話になるのか!」と私が感動しました。