- アラン&ルルー -
支援C>>

アラン「サバサバ?マドモアゼル」

ルルー「……」

アラン「どうだいマドモアゼル。俺と一緒にお茶でも」

ルルー「……」

アラン「酷いじゃないか、せっかく俺が話しかけているのに」

ルルー「え、私に話しかけていたんですか?それは失礼しました」

アラン「君に無視されたことで俺は酷く傷ついた」

ルルー「ご、ごめんなさい……!」

アラン「俺は絶望しそうだ……。ちゅーか現在進行形で絶望してるかも……」

ルルー「ア、アランさん気を確かに……!まさか自分がマドモアゼルだなんて呼ばれるとはこれっぽっちも思っていなくて……」

アラン「だいじょーぶだいじょーぶ。君が一緒にお茶してくれたら絶望からも立ち直れるさ。つかまるところ、君は俺の最後の希望なんだ」

ルルー「それって私に拒否権ないやつですよね」

アラン「いや!俺はあくまで紳士的に君をお茶に誘うぞ!もちろん君が嫌なら断ってくれてもかまわない!ちゅーか、嫌なら断ってくれ!君が嫌なのにお茶に付き合ってくれたなんて後から知った日には悲しくて泣いちまうぜ」

ルルー「アランさん……」

アラン「ちゅーか、俺断られ慣れているから遠慮しなくていいぞ」

ルルー「アランさんってただのお茶がしたいチャラ男ではなかったのですね」

アラン「俺は最後の希望の魔法使いだからな!」

ルルー「それって魔法使い関係あるんですか?」

アラン「ああ、あるとも。魔法使いは神聖な職なんだ。戦いの時だって俺たちの魔法で一発逆転だってあるだろ?」

ルルー「それは……」

アラン「自信を持てよ!俺たちの魔法がなければみんな戦いで命を落としていたかもしれないんだぞ!」

ルルー「そこまで言いきっちゃうんですか?!」

アラン「ああ!」

ルルー「すごい自信ですね……」

アラン「俺は希望の魔法使いなんだ。だから自分に自信も持っているし、自分のことを誇りに思ってるぜ。ちゅーか、自分に自信がなければナンパなんてしねーよ」

ルルー「私、あまり自分に自信がないのでアランさんが羨ましいです」

アラン「ルルーちゃんはなー、なんでそんなに自信ないんだ?俺なんてこんなでかい口たたいてるけど、実際はフリアイやジョセフが強いからほぼ二人に任せている感じだぞ?」

ルルー「うーん、どうしてでしょうね」

アラン「お茶、行こうぜ。ナンパとか関係なくよ、ちょっとルルーちゃんの話、聞きたい。もちろん無理強いはしないけど」

ルルー「……。はい、ご一緒します。アランさんとお話ししたら何か変われるかも……」

アラン「そうと決まれば早速行こうぜ!リディアからオススメの店を聞いているから、案内するぜ」

ルルー「はい、ありがとうございます。アランさんって男も女も関係なく片っ端から声をかけてお茶に誘うとんでもない軽いチャラ男だと聞いていたのでちょっと不安でしたが、あなたはいい人です」

アラン「お、男も女も関係なく……?!どういう噂が流れてんだよ……」


支援B>>

アラン「ここ、リディアのお気に入りのカフェなんだってよ。ま、カフェっつーんだから生ビールがメインって訳じゃないだろうし、安心してくれ!この時間帯だとそれほど混んでないし、ルルーちゃんも落ち着いて過ごせると思うんだけど」

ルルー「リディアさんから聞いたことがあります。ここのハチミツカフェ・オ・レがとても美味しいと……。今度一緒に行こうとリディアさんからお誘い頂いていましたが、まさかアランさんとご一緒するなんて思ってもいませんでした」

アラン「リディアの嗜好ってイマイチ分かんねーよな。スイーツとカフェが好きなのはイメージにも合うけどよ、それだけじゃなくて焼肉と生ビールも好きって言うんだから、意外だよな。広く浅くってやつか」

ルルー「うふふ、アランさんって本当に色んな方と交流があるんですね。男も女も関係なくお茶に誘うとんでもなく軽いチャラ男だと聞いておりましたが、裏を返せば誰とでも打ち解けられるということですよね」

アラン「やっべー、いつもチャラ男としか言われてこなかったからめっちゃポジティブに表現されて戸惑いを隠しきれない。あと割と魔法(マジ)でなんで俺が男もお茶に誘う噂が流れているのか意味分かんねー」

ルルー「性別は問わないからとにかく可愛い子とお茶がしたいと聞きました……」

アラン「いや性別はめっちゃ問うんだけど。ちゅーかマドモアゼルじゃないとナンパしないしな」

ルルー「……」

アラン「え、今の顔赤くするポイント?」

ルルー「ごめんなさい……。その、自分もアランさんの言う『マドモアゼル』に含まれているのだと思うと……。別に他意はないんです」

アラン「ルルーちゃんって魔法(マジ)でピュアだよな。ピュアすぎて眩しいわ」

ルルー「えぇ……。そんなことないですよ……」

アラン「いいと思うぜ。そういうピュアな心を持ったやつは嫌いじゃない。それこそ男も女も関係なく」

ルルー「アランさん……」

アラン「さ、早いとこ飲み物決めようぜ。お喋りするならたまには喉を潤してやらねーとな」



支援A>>

ルルー「前から聞きたいなって思っていたんですけど、アランさんは賢者になりたいと思ったことはないんですか?」

アラン「一度もない」

ルルー「そうなんですか」

アラン「……」

ルルー「……。あ、ごめんなさい。自分から質問しておきながら、全然話が広がりませんね」

アラン「別にいいんじゃね?話が広がらなくても。時には沈黙も必要だ」

ルルー「それはそうなんですけど……。せっかくお誘い頂いたのに、私ったら口下手で、アランさんもつまらないんじゃないかな、と」

アラン「そこまで気にしてないぞ。それにルルーちゃんが上手く話せないなら俺がフォローくらいするぜ。ナンパで鍛えた爆速会話術があるからな」

ルルー「ありがとうございます」

アラン「ほら、今だってちゃんと『ありがとうございます』って言えてるだろ?これは俺の理論だけど、『ありがとうございます』と『ごめんなさい』が言えるなら、それはもう立派なコミュニケーションだ」

ルルー「そういうものでしょうか」

アラン「俺はそう思う!ルルーちゃんは色々難しく考えすぎて『自分は出来てない』って思っちゃうみたいだけど、俺から見たら十分 "出来てる" ぞ?」

ルルー「私、色々難しく考え過ぎていたんですね。自分のことも、魔法のことも。きっと考えるうちに頭が固くなってしまったんだわ。もう少し物事を柔軟に見なきゃ」

アラン「いや、でも俺はルルーちゃんはそのままでいいと思うんだよな」

ルルー「え……?」

アラン「いっぱい難しく考えて自分に自信が持てない時もあるだろーけど、それでいいじゃん?ちゅーか、難しく考えることの何が悪いんだ?いいじゃん、物事を単純にしか考えられねー馬鹿野郎に魔法使いなんて出来ねーよ」

ルルー「私、このままでいいんですか……?」

アラン「いいんだよ。ルルーちゃんはルルーちゃんのままで。魔法を一つ唱えるにしたって、どの魔法をどのタイミングでどいつに向かって放つのか、難しいこといっぱい考えなきゃいけねーし、ちゅーか呪文詠唱そのものだって複雑な式を頭の中で整理するだろ」

ルルー「そっかぁ。私、今のままでいいんだ」

アラン「ま、敢えて一つアドバイスするなら。初めて魔法を使った時のこと、思い出して」

ルルー「初めて魔法を使った時のこと……。私は……まだ子どもで……。複雑な思いなんて何もなくて、ただ、とてもワクワクしました」

アラン「だろ?俺さ、別に賢者になりたい訳じゃねーんだよ。魔法使いを極めたいわけ。理由は至ってシンプルだ。魔法が好き。あとイケメンウィザードを名乗りたい」

ルルー「魔法が好き……。ああ、そうです。私も、魔法が好きで、もっと使いたくて、知りたくて……」

アラン「そう、それだよその気持ち!大人になるとついつい忘れちゃうんだよな。だから、たまには思い出してくれよな。魔法は確かに複雑だけど、魔法使いが魔法を使う理由なんてシンプルなもんでいいんだ。それこそ、子どものような気持ち」

ルルー「はい。時々、思い出しますね」

アラン「いい笑顔だ!よし、同じウィザード同士、親睦の証として俺のウィザードリングやるよ」

ルルー「ええ?!でも、そんな……」

アラン「あー、ごめん。興味ない男からアクセサリーもらってもシラケるよな。でもなぁ、これは俺の "スタイル" なんだ……。ああそうだ。この指輪、チェーンに通してルルーちゃんの持っている杖につけられるようにするか」

ルルー「そうですね。同じ魔法職としての絆の証としていただきます。アクセサリーのついた杖、可愛いと思います。それに、つけていれば時々は思い出せそう」

アラン「きっとこのリングがルルーちゃんの魔法生活を助けてくれるぜ!」

ルルー「アランさん、あなたはやっぱりいい人ですね。私、あなたのことを男も女も関係なく片っ端から指輪を渡すとんでもなく軽いチャラ男だと勘違いしていました。あなたは尊敬するに値する、素敵な魔法使いです」

アラン「いや、だから俺男に指輪渡す趣味ねーから」


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アさんとルルーの支援会話でした!
まだアラヴァンが成立していない世界なのでアさんはあんなことを言ってますが、そのうちアラヴァンが成立します。
書いていたら支援Aが非常に長くなりましたが、どうしても書きたい会話だったので……。
あと支援B以降は魔法(マジ)目な会話になったのでアさんもチャラチャラした態度はやめてます。

ルルーは自己肯定感が低いのでいつも自分に自信がありませんが、アさんはそんなルルーに「自信を持つに値するくらいにはちゃんとできているけど、自信が持てないこともひっくるめて認めているから無理に自信を持とうと変わらなくていいよ」と伝えると思って、こんな会話になりました。
アさんはどうしようもなくチャラ男ですが、ああ見えて物事をちゃんと考えているので根拠の無い励ましはしません。

ルルーにとってはアランみたいな人と話すのが救われるんじゃないですかね。

アランがルルーに指輪渡してますがあくまでもウィザードリングであってエンゲージリングではないです。それをするのはインテですし、何よりアラヴァン以外のCPはこの世に存在しません!!