▼ ▼ ▼
n年後の灰谷兄弟と温泉に行こう!
▽突然
「……はあ……温泉行きてえ〜〜〜」
「突然だな」
「なあ竜胆、温泉行きたくない?」
「いや別に」
「エエーーッなんで!!! 美味しいご飯食べて温泉浸かってゆっくりしよーよ!!!」
「うるせえ」
「いーじゃん。3人で行こうぜ温泉」
「ほらお兄ちゃんは行こうぜって言ってるじゃん、行こうぜ竜胆〜〜〜」
「(ウザ……)」
でも満更でもない竜胆。
▽どこにする
「やっぱり近場がいいかな? 蘭はどこがいい?」
「んー、近場だったら箱根とかか? 言い出しっぺなんだしなまえが決めろよ」
「ええ〜どうしようかなあ、とりあえず関東近郊だとして、近場だと箱根に草津に伊香保に…、でも湯西川とかの奥地もいいよな! すげー迷うわ」
「オレはどこでもいいぞ〜〜」
「とか言ってなんだかんだでこだわりが強いんだからな蘭は……。俺的にあんまり大きい旅館は騒がしいし人が多いから嫌なんだよなあ、ゆっくりしたいじゃん?」
「ゆっくりすんだったら小ぢんまりしたとこがいいんじゃねえの?」
「おっ竜胆行く気になってきた? だよなあ、そしたら小ぢんまりした小さい旅館にするか!」
「つーかなまえ」
「ん?」
「オレら、大浴場あっても行けねーぞ」※半身刺青入り
「そうだな、貸切か部屋付き露天風呂じゃねえとな〜」
「……………はっ」今気付いた
男主チョイスにより小ぢんまりした旅館の露天風呂付きの部屋に決定した。
ちなみに蘭は男主チョイスをそれなりに信用しているので「どこでもいい」はあながち間違いではない。
▽梵天のちから
「おお………!!!」
「どこに感動してんの? まだ入り口だぞ……」※慣れてる
「すげ〜〜! 部屋広ーーーい! 露天風呂すげ〜〜〜!」
「そんな興奮するところか? 興奮しすぎて転ぶなよなまえ」※慣れてる
「だって蘭! こんな…………ッこんな高級旅館に泊まれる日が来るなんて……!! ありがとうマイキーーーーッ!!!」
「うるせえな」半笑い
「……それにしても、まさかボスがここまで手配してくれるとは……」
「アイツ、マージで好かれてるよなァ」
「お土産買っていかなきゃ……」
男主:実はマイキーの髪も長年担当してる。この前髪切った時に旅行の話を出したら「行ってこいよ、いつも世話になってるし」と超高級旅館を手配してくれて男主は感動した。マイキーには高級どら焼きをお土産にした。ありがとうマイキー。感謝カンゲキ雨嵐。
蘭:接待で「高級」には慣れてるのでさして驚かない。梵天の他のメンバーならまだしも(それでも気に入らないけど)ボスにまで好かれてる男主にちょっとビミョーな気持ち。いけ好かねえなァと思っている。
竜胆:上に同じ。まさかボスが高級旅館を男主のために手配するなんて思ってなかったので聞いた時はびっくりした。それはそれとしていちいち感動してる男主にちょっと和んでる。
▽だらだら
「風呂上がりにふかふかの布団でねっ転ぶなんてさ………サイコーだよな……」
「おい、はだけてんぞなんとかしろ」
「だって暑いんだもん、それにいいだろ別に、野郎しかいないんだし」
「そういう問題じゃねえし風邪引くぞ」
「竜胆も入ってこいよ、風あってお湯加減はちょうどいいし気持ちいいぞ〜」
「いいよ、今兄貴入ってんじゃん」
「いいじゃん、一緒に入ったら? たまには兄弟水入らずで」
「たまにはどころか常に水入らずだっつの、職場が同じなんだし」
「それは確かに……。つーかお前ら本当仲良いよなあ」
「……否定はしねえよ。お前をシェアするくらいだからな」
「は?」
「おーい、んな無防備だと襲っちまうぞ」
「うわっおい蘭! 使用済みのバスタオルかけてくんな! つーかその時間にはまだ早いだろ」
「(いいのか)」
「(ヤるのはいいんだな)」
ヤることは想定済みの男主と、好きな人をシェアするくらいには仲が良い灰谷ブラザーズ。
見慣れてはいるけど風呂上がりの火照った肌にはだけた浴衣は目に毒なのでやめてほしい竜胆と、軽口叩きつつ肌色部分を隠す蘭。ちなみに当の本人は浴衣だけ羽織って風呂から上がってきたので「下着を履け」と男主に怒られる。
▽お楽しみはこれから
「はーっサイコーだったな! ご飯も美味かったし、空が晴れてて月も綺麗に見えたし!」
「お前ホント風呂好きだよな、ジジイかよ」
「おいおい竜胆、今時は若者も温泉旅行行くんだぞ〜。この前のお客さんも彼女と温泉旅行行くって言ってたし、テレビに映る箱根の映像なんて若者だらけだろうが」
「まあ温泉は悪くねえな、風呂上がりのアイスキャンディーが美味いわ」
「美味いよなあ」
「ま、でも、本当のお楽しみはこれからだろ? なァなまえ?」
「あ」
「何だよ竜胆」
「ゴム忘れた」
「え、持ってきたよ」
「………」
「………」
「な、っなんだよいかにも意外ですみたいなカオは! お前らのことだから十中八九ヤることになると思ってたんだよ! まるで俺がヤる気満々みたいじゃねえか!」
「実際そうだろ」
「そうだろ」
「お前らよりはマシだよ!!」
ちゃんとヤった。
▽おまけ
「………」
「おい、脱がすんだったらさっさと脱がせよ」
「いや……このチラリズム、暴力的だなと……」
「は?」
「浴衣からチラ見えの刺青がエロいってよ、オラなまえ脱がすぞ〜」
「待てよ蘭、どうせだったら着たままヤろ」
「どっちにしろ全部脱ぐのに着たままヤんの?」
「その方が情緒があるだろ」真顔
「…情緒とは……?」
「あーあ、せっかく脱がしたのにまた着んのかよ」
「後でもっかい脱がして」
「しょうがねえな、乗ってやるよ」
どこら辺に情緒があるのか分からず困惑する竜胆。
男主の言ってる意味が分からんでもないので乗ってあげる蘭。