「共同指令センターより。ドクターヘリ要請です。幕張市内の工場で爆発事故発生。従業員が多数負傷。」
白「多数ってどれくらいですか?」
「 現場の消防からは4〜5人とのことですが、正確な情報はまだです。たまたま近くを通りかかった医師がトリアージしているところです。軽傷者は近くの病院に受け入れてもらってます。」
《ドクターヘリ、エンジンスタートーーー》
白石は、近くにいた消防に安全確認をし、近くにいた私服で処置をしている女性に声をかけた。
白「翔北救命救急センターの白石です。」
『神崎です。たまたま通りかかった時に爆発があったんですけど、道具がなかったので、とりあえずトリアージしています。赤タグの患者が何名か出てます。頭部外傷の方が奥にいるんですが、タッチアンドゴーで脳外の医師の派遣は可能ですか?』
白「分かりました。翔北に連絡してみます。」
白石は、手際よく的確な指示をくれる彼女に藍沢や黒田、橘たちを重ね合わせていた。
白「わかりますか?翔北救命の白石です。体触りますね!・・・骨盤骨折してる。冴島さん、シーツラッピングしよう。」
冴「はい!」
タッチアンドゴーで後から来た緋山らも処置にあたり、搬送待ちの赤タグ患者も少なくなってきた。
緋「白石、この患者と一緒に先に翔北戻るわ。」
白「わかった!私も次のヘリでっ」
ドカーン!!
白「えっ……」
白石と緋山は音のする方を見ると爆発が起きた様子。
慌ただしい雰囲気になり、消防が「中にはあと何人だ」「残り1人と処置に当たっていた医師と搬送に当たっいた隊員が巻き込まれた」と。