今日はハロウィンということもあって、スマホの中にいる律ちゃんも可愛らしい悪魔風の衣装に身を包んでいた。
そんな律ちゃんとお部屋でのんびりお話していると、ケーキの箱みたいな物を持って秀くんがやって来た。
…どうかしたのかな?
不思議に思って首を傾げていると、秀くんが私の名前を呼んだ。
「優良、お菓子をあげるから悪戯させて」
「…?」
い、いたずら…?
確かに、今日はハロウィンだけれど、秀くんの台詞は少しおかしい。
「お菓子をくれないと、イタズラするんじゃないの…?」
「お菓子はいらないから、悪戯がしたい」
「!!」
な、なんで…?
秀くんに何をするつもりなのか聞いてみたけれど、お菓子を受け取ってからと言われてしまった。
秀くんに誘われるままソファーに腰をかけると、目の前のテーブルにケーキの箱が置かれる。
その箱には、私のお気に入りのケーキ屋さんの名前が書かれていた。
「…!!」
おそるおそる箱を開けてみて、びっくり。
ハロウィン限定の…!
可愛らしいおばけとかぼちゃのチョコプレートが乗っているパンプキンケーキ…!
この前、カエデちゃんと殺せんせーと一緒に食べたいねとお話していたケーキだった。
ケーキをじーっと見つめてから、秀くんに視線を戻す。
秀くんが笑顔で誘惑してくる…。
(ど、どうしよう…!)
か、辛子とか入ってたりするのでしょうか…。
*
[*prev] [next#]
CrystalpalacE