こうなった経緯。

優良ちゃんがE組へ来てから大分経った頃。
優良ちゃんの他にも機械仕掛けの転校生が来たり、触手持ちの転校生が来たりと、色々あって忘れかけてたけど、一つ疑問に思っていたことがある。


「優良ちゃんってさ、殺せんせーに誘われてここ(E組)に来たって言ってたじゃん?」


その疑問を口に出したのはカルマ君だった。


「それって優良ちゃんがE組に行こうと思った理由でしょ?」


カルマ君の言葉に頷く優良ちゃん。


「…どうやって、E組に落ちてきたの」


そう、それだ。
ここにいる生徒は何かしらE組に落とされても仕方のない理由を持っている。
殆どが成績不振だけど、中には規則違反とか理事長の反感を買ったとか暴力沙汰とか…まあ、色々。
優良ちゃんにはそういうのが見当たらない上に、話を聞くとE組に行くと決めて1、2日でここに来たみたいだし…意外と行動力があるみたいだ。
…じゃなくて、落ちる理由もないのに一体どうやって…。


「?お父様にお願いしてみました」

「「「「「!?!?」」」」」


お、お願いって…。
え、お願いしてオーケーがもらえたの?
あの理事長から?
…いや、確かに、優良ちゃんには甘いけどさ。


「…?」

「…優良ちゃんなら、何しても怒られなさそうだな」

「そ、そんなことないですよ…?」


前原君の呟きに首を横に振る優良ちゃん。
それを見たカルマ君が「じゃあさ、ちょっと試してみようよ」と明らかに何か企んでる表情で笑った。
その提案に乗って来たのはやっぱりというか…中村さんだった。


「ちょっと理事長を困らせてやりたいね」


中村さんの一言で、皆乗り気になってしまったようで。
日頃の恨み…とかちょっと面白そう…とか色々聞こえてくるけど、完全に優良ちゃんが置いて行かれている。


「…というわけで、ちょっと試してきてよ」

「や、やらないよ…?」


クラスメイト達の悪巧みを託されそうになっている優良ちゃんは全力で首を横に振っていたが、お人好しな彼女は最終的には頷いてしまうのだろう。



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