狂ったお茶会。
不思議の国のアリスでは、かなり狂ったお茶会をしているイメージがあったけれど、割と普通だった。
…視線が痛いけど。
そんな中、さっきまで楽しそうに言葉を紡いでいた優良ちゃんの声がぽつりぽつりと途切れ始めた。
その上、林檎のタルトを一口含んでは、うとうとしている。
?…眠いのかな。
ネムリネズミなのだから、仕方がないのかもしれないけれど。
それにしては、少し唐突な気が…。
少し不思議に思って、首を傾げた。
そんな優良ちゃんの様子に、浅野君が声をかける。
「ほら、眠いなら少し眠ったらいい」
「…ううん、せっかくカルマくんと渚くんが来てるから」
「もう少し、お話がしたい」と言う優良ちゃんを諭すように「話なら"僕が"いくらでも聞いてあげるから。今はおやすみ、優良」と浅野君は笑った。
(…!!)
浅野君の表情を見て、何故か、ティーカップに何かを入れていた理事長を思い出した。
…あれは見間違いでもなく、角砂糖でもなくて。
(睡眠薬だったんじゃ…)
いや、そうだとしても、何のために…。
(……まさか、自分達以外とお話させたくないとか…?)
そんな結論に辿り着いちゃったことに、血の気が引く。
…それはないよね、うん。
流石にそこまではしないはず…。
この屋敷に人がいないのも、あえて中庭でお茶してるのも、きっと、偶然。
(………)
思っていたより、狂っていたことに眩暈がした。
*
*
*
「偶然…!!」
「うおっ!ど、どうした、渚」
気がついたら、見慣れた教室に戻っていた。
…どうやら目が覚めたみたい。
突拍子もないことを叫びながら、ばっと起き上がったことに、前原君が吃驚した表情で声をかけてきた。
それに対して「ちょっと変な夢を見て…」と答えると、どんな夢だったのか聞かれた。
えーと……、あれ?
「どんなのだっけ?」
「いや、知らねーよ」
思い出せなくて、思わず首を傾げてしまった。
僕の返答にカルマ君がニヤニヤしながら「女の子になった夢でも見た?」と声をかけてきた。
「絶対違うから」
うーん、どんな夢だったかな…。
なんか、現実だったら少し怖いなって思ったような……。
*
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CrystalpalacE