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『マネージャー希望のさつまです。よろしくお願いします!』
挨拶をすれば部員の皆さんから拍手をいただき、歓迎してもらった。

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『校内ランキング戦?』

「ああ、それは毎月2、3年全員を4ブロックに分けてリーグ戦を行い、各ブロックの上位2名、計8名がレギュラーとして各種大会への切符を手にする戦いだ」

『そうなんですね。…ということは私達の代は誰もでない感じかぁ』

「いや、今回は1年の越前が1人だけ出るよ」
さつまの返答を返す大石。越前…越前って越前リョーマか!確かにテニス上手かったもんなぁ。







「おおーっ!いったぁー!!」

「ゲームセットウォンバイ越前6ー0」
強烈なスマッシュを決めた越前。

『すごい、2連勝ですね!』

「すごいな、期待以上だ」
私と大石先輩が越前の試合の感想を話していれば、越前が結果を報告しに私達の元へやってきた。

「Dブロック越前リョーマ6ー0っス……メシ食って来てもいいっスか?」

「ああ」

『お疲れ様、越前』



「交替するからメシ行っていいよ」

「乾」

『乾先輩!』
ホワイトボードに記録していれば、乾先輩がやってきた。乾先輩は対戦相手やテニスに関して集めた情報から動きを予測し対応するデータテニスする。先輩のもってるノートには様々なデータがあるらしく、正直苦手だ。

「どうだい?試合の調子は」

「ああ、ほぼイメージ通りに勝ててるよ」
流石だ、3年生。越前は乾先輩に勝てるのかな…。


「お前と同じDブロックだったな。あのこもかわいそうに。……おっと、そのノートあんまり近付けないでくれ、苦手でね」
大石先輩も苦手なんだ……。

「フフ…ーいや俺よりも前に…やっかいな相手・・・・・・・がいるだろう、2年に」

『それって誰ですか…?』

「ケンカ売ってんスか…先輩」
私が乾先輩に質問すると同時に木の影から2年の海堂先輩が答えた。


越前…同じ1年として頑張れ、彼ならレギュラーの座をゲットできるはずだ。



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しらたまぷりん