RAGE OF DUST

明かりの消えた街その3


 その日、ゴッサムの病院で夜勤をしていた看護師は突然の停電に驚いた。

「あれ、停電?」

 日誌を書く手を止め、顔を上げる。隣にいた同僚は資料をまとめていた。大して気にしていないようだ。

「大丈夫、すぐ予備電源に切り替わるわ」

「どうしたんですかね、雷とか鳴ってないのに」

 誰にも停電の心当たりはなく、全員が首を傾げる。そのうち誰かが

「あっ、ナースコール鳴ってる!」

 と言い出したせいで

「あぁ! 点滴変えないと!」

「明日の準備!」

 などと俄に慌ただしくなり、停電の話題はすぐに忘れ去られてしまった。
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DANGERHAPPY