その日、ゴッサムの病院で夜勤をしていた看護師は突然の停電に驚いた。
「あれ、停電?」
日誌を書く手を止め、顔を上げる。隣にいた同僚は資料をまとめていた。大して気にしていないようだ。
「大丈夫、すぐ予備電源に切り替わるわ」
「どうしたんですかね、雷とか鳴ってないのに」
誰にも停電の心当たりはなく、全員が首を傾げる。そのうち誰かが
「あっ、ナースコール鳴ってる!」
と言い出したせいで
「あぁ! 点滴変えないと!」
「明日の準備!」
などと俄に慌ただしくなり、停電の話題はすぐに忘れ去られてしまった。
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