探す

「今日も無かった…ごめんね」
外から帰ってきた彼女に「そっか…」と呟き温かいココアを渡す
「ありがとう」と言ったけどシュンとしている**
小さい頃「ひまわりが見たい」と言った僕の我が儘に「じゃあ私が探してあげる」と笑顔で返した**
その日から毎日ずっと外に出てひまわりを探している
そしていつもひまわりを見つけれずに俯いて帰ってくる
そんな事の繰り返し
こんな寒い土地に温暖な気候の花なんてそう簡単に見つけれる訳が無いって思わないかなぁ?
でも僕はひまわりを探してくれる君が好きなのです
君との時間の為ならずっとひまわりが見つから無いと良いのに、なんて思う僕はあの頃と変わらず我が儘なままだ
そんな自分に苦笑する
彼女への愛しさは増すばかり