手紙

好きだと言いたいのに嫌いだと口に出る
触れたいと思うのにその手を払う
思っている事とは真逆の言動を取ってしまう
髭に何回も笑われて、目の前に** がいるから緊張するんだと気付き、手紙を綴り始めた
彼女への謝罪、彼女への想い
彼女に読んで貰うために異国の文字も学んだ
それでも書き終わったら自信が無くなって手紙を暖炉で燃やす
こんな事を何年続けただろう
出せぬ想いに比例して彼女の国の字が書き慣れていく
いつかこの方程式が崩れるのを願って今日も俺は想いを綴る