気がつくと、海水の中にたゆたっていた。
地獄にて、死してなお現実から逃れられない幻想を見せられているのかと思った。





弾け飛んだ意識が戻る。
めり、と張り裂けそうな痛みに、不安がほとばしる。

「ま、って、ください!」
「あァ?」

先が入っただけで、痛くて仕方がない。
濡れきっているのに、男のものは大きさが人外すぎる。

「す、少しだけ、時間を」

ぴり、と男のこめかみに青筋がたつ。

「ごめんなさ」
「黙れ。早くしろ」

落ちた腕を、男の肩にもう一度まわす。呼吸を深くして、お願いします、と目をつぶった。

「…いっ!!」

息ができない。
ズン、と罰とばかりに勢いよく叩きつけられたカタマリは奥の奥まで串刺しにされるようだった。

「さすが、処女だけある」

ゆっくりと、男の腰が抽送を始める。
その度に愛液と血が絡み付いて水音がする。

卑猥な音。
みずのおと。

「いた、い、よお」

今度は痛みに涙を流す。
少女でなくなってしまうことへのショックが、男の荒い息に飲み込まれていく。

「あ、ぁ」

次第に早くなる動きと強い衝撃に、壊れてしまうのではないかと本気で心配になる。
肩にしがみついて、ぴったりくっつくように引き寄せると、男はそっと額をなぜた。

いいこ、いいこ。

なぜだか、身体の奥がまた疼く。

「くっ、…は」

気持ち良さそうな顔に胸がいっぱいになる。
ずるずると今までそんな器官があったことも知らないような場所で熱い楔を打ち付けられるたび、ジワリとまた濡れてくる。

おまけに男が撫ぜたほうの手を女の突起に添えて、刺激して、また身体の血が甘い疼きに沸騰する。

甘ったるい喘ぎが出てきたところで、男は果てた。
どくどくと熱湯をお腹に注がれるような感じと、果てたあとも動きだした指のせいで、簡単に二度目を迎えて意識が飛んだ。

きゅ、と足を巻きつけて、白い頭の中で、倒れこんだ男の呼吸と自分の呼吸を少女は合わせた。