De5trucT 繋イデイテ
――何故……?
オレに力を解放しろと言ったのに、どうして止める……?
『本当ニ死ヲ臨ムノデ在レバトハ言ッタ。
ダガオ前ニハ、……コイツガ必要トシテル。ソレデモオ前ハ残月ノ雨鎖葵(ニ絶望ヲ、lo5Tヲ与エルノカ?』
「オレはもう嫌なんだ……。
こんな力なければいいのに、僕が、オレ自身が消えてしまえばいいのに……!
残月ノ雨鎖葵にも悪いとは思った。けど……」
漆黒月ノ覇王の瞳から涙が溢れた。
つらい、カナシイ、ヒトリハ嫌ダ、誰もオレとは交わらない
心ヲ引キ裂カレルノハモウタクサンダ
モウ終ワリニシテ……
手に無理矢理な力が入っていた身体は急に主を戻したように、彼の手から鎌(それ)が落ちた。
『漆黒月!』
体が崩れていく彼を受け止めた。
「モウ終ワリニシテ……」
『駄目だ』
「酷いことをした……」
『オレは大丈夫』
「迷月ノ在鈴朱(まよいづきのありす)も真月ノ凍子(まづきのいこ)も僕を赦さないだろう……、僕の罪は、名を持って滅ぼして構わないだろう……、そうさせてくれ」
『嫌だ! オレはお前を失いたくない! オレがあの人間の代わりになんてなれないのはわかってるだけど、オレがお前の傍に居てやるから、勝手に居なくなるな……』
ぎゅっと腕に力が入るそれに漆黒月ノ覇王はどうしたらいいのかわからない。自分が触れてしまえば消えてしまう、そう思っているから。今までだってずっとそうだ。
「どうしたらいいのか……わからない」
『お前もオレと同じようにすればいい』
「! それは……」
――出来ない。
『オレは消えない。名を記号を持つ者だから、あの少女(にんげん)とは、他の奴らとは違う』
不安が彼を縛る。
コワイ マタヒトリニナルノ 誰モ失イタクナイ
触レタラ消エルニ決ッテル
lo5T ウルサイ、コイツハ今ハ俺デモアル、雑魚ハ消エロ
サァテ、コイツト俺ヲ信ジテオ前ノ臨ムモノヲ手ニシロ
絶望(ゼノゥ)に背中を押されたようなそんな感覚だった。
気が付けば恐る恐る、ほんの少しだけ彼の体に触れないように彼の茶色のコートの裾に手を軽く握った。
驚いたような息が聞こえてすぐに、強く抱きしめ返され、耳元で囁かれる。
『今度はちゃんと同じようにしてくれよ。――イツマデモ、繋イデイテ。オレはお前を大事だと思っているから。真月からはオレが守ってやる。
絶望に関しては約束だから……な……』
哀シミニ明ケ暮レテシマウナラバ
ソノ心、少シオレニモ分ケテクレナイカ?
お前ガ一人デ抱エラレナイノハ知ッテルカラ、消エテシマイタイト思ウ前ニ
ソノココロツナイデイテ……
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