こちらに背を向けている彼を呼ぶ。
「ずっと、あなたのことを愛してるよ」
しょうとくん。大切な名前を再度口にすると、少し離れた先にいた人物はこちらを振り返った。私を見つけて、その綺麗な目元が綻んでいく。彼のもとへ駆け寄ろうと走ろうとした瞬間、
ぴぴ、
「、……夢か」
ぴ。
規則的なアラームの音が、朝が来たことを告げていた。
目が覚めた私は、自分は今まで夢を見ていたのだと分かった。
のそりとベッドから起き上がり、寝ぼけ眼のままで自分の部屋にかかっているカレンダーを確認する。載っている日付は7年前のもので、自分が任務で過去へやってきたのだという現実に引き戻される。
ベッドから降り、かつて自分が使っていた懐かしいデザインのクローゼットから制服を取り出す。腕を通し、ぼたんを止める。鏡に映る自分は、15歳の私だった。