午後3時。教会のとある一室でエルとスティーブンはお茶をしていた。
「一時的にですが飛躍的に身体能力を向上させる麻薬が出回ってるらしいですよ。」
エルはA4サイズの茶封筒をスティーブンに差し出す。封筒の中には麻薬『エンジェルスケイル』について書かれている資料が入っていた。
「そんな麻薬、聞いたことないな」
「でしょうね。私もつい最近聞きましたから」
「出処は?」
「さあ?」
「さあって……エル」
「それがですね、情報が全くこれっぽっちも出てこないんです」
これでも頑張ったのだとエルが主張すると、スティーブンはため息をついた。
「あらやだスティーブン。その情報を手に入れるのにどれだけ苦労したと思います?」
「どうせまたそこら辺の男捕まえて拷問したんだろう?」
「違いますぅ。今回は襲われたんですぅ」
そうエルが言った途端、ガタガタガタンとテーブルと椅子を鳴らしたスティーブン
彼は珍しく動揺しているようだ。
「襲われた……?」
「ええ」
「誰が?」
「私が」
「誰に?」
「その麻薬を使っていた男達に」
頭を抱えたスティーブンにエルは首を傾げる
今日の彼は本当にどうしたのか
「エル、大丈夫だったのかい?」
「見ての通りピンピンしてますが?」
スティーブンが珍しく心配をしてくれたと感動したエルは次の言葉で思わず素が出た
「君じゃない!!君に襲われた男だ!!」
「おいこらどういうことだ」
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