聖母マリアの如く微笑みながらテーブルに突っ伏しているスティーブンを見下ろすエル
スティーブンはその声にチラりとエルを見遣るもまたすぐに突っ伏した
「……その顔気持ち悪いからやめてくれ」
「あら!乙女に向かって顔が気持ちが悪いだなんて、引っこ抜いて差し上げましょうか?」
「……」
ちょっとした冗談につっこむ気力も無いスティーブンに流石のエルも心配になり、椅子に座りスティーブンの突っ伏したままの頭を眺める
「でもまあ良かったじゃないですか。エンジェルスケイル、見つかったんですよね?」
「……ああ」
「聞いた話ではクラウスさんが情報をどこからか引き出したとか」
「……ああ」
「そういえばK・Kさんも一緒だったとか」
「…ああ」
「K・Kさんってかっこいいですよね」
「……ああ」
「スティーブンはネコ耳とうさ耳どっちが好きですか?」
「……ああ」
エルがスティーブンの顔を覗き見ると、腕を枕にして目を瞑り眠りに入る一歩手前であった
どれだけ探しても出てこない情報を探し続けて流石に疲れたのだろう。
エルはスティーブンの少しボサついた髪の毛に指を差し入れ梳く
「おやすみなさい」
その日はいつも以上に静かな午後であった
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