自分の私設部隊に所属する拷問担当の女である。
彼女との付き合いは長いが、飛び抜けて異常であると断言できる
「はいこれ」
エルから頼んでいた件が片付いたと連絡があり教会に立ち寄ると一枚の折り畳まれたメモを差し出された。開いてみると、組織の名前と場所、組織のボスの名前が書かれていた。
当の本人はいつも通り微笑みを浮かべていた。いや、いつもより機嫌がいい気がする
「…君は相変わらずの怪物メンタルだね」
思わず苦笑いを零すと彼女は不思議そうな顔をした
「いつも思いますが怪物メンタルとは?」
「僕が頼んでいるせいでもあるが、よく拷問し続けれるなと思ってね」
「あらやだ!それスティーブンが言います?」
エルは僕のネクタイを掴み顔を近付けた
唇と唇が後数センチでくっつきそうな距離で目を細め囁く
「拷問して欲しいのなら早く言いなさいな。やって差し上げてもよろしくてよ?」
エルはネクタイから手を離し距離を置きクルリと回った
修道服の黒いスカートとウィンプルがフワリと翻った後、エルは僕の目を真っ直ぐに見て
「冗談ですわ」
と微笑んだ
「口調がそれじゃあ冗談に聞こえないな」
そう言うとエルはキョトンとした後、あはっ!と悪戯が成功した子供のように笑った
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