始まりは懺悔室

「組織の場所、教えてくださる?」
「だ、誰が話すか!!!」
「あらそうですの?なら諦めるしかありませんわね」

目の前に立つ女がそう言ったためホッとした。不思議な奴らに痛めつけられ、顔に傷のある男に捕まり、教会に連れてこられたと思いきや目の前に非力そうなシスターが現れ説経され、教えないと言えば諦めると言うのだ。やっと解放されると思った。
女が椅子にベルトで縛り付けられた身体のそばにしゃがみ微笑みを見せる。それはさながら絶望の中に現れた聖母マリアの様であった。
ああ、これで帰れる。組織も守りきれ…


ゴキリ


鈍い音が薄暗い部屋に響く
一瞬何が起きたかわからず、音の鳴った方へ視線を向ける


親指が逆を向いていた


「うあああぁあぁぁああ!!!!」


完全に折れていると認識した途端、痛みが身体中を駆け巡る。冷や汗がぶわりと全身に浮かぶ。痛みに転げ回りたくても身体は椅子に縛り付けられているため動かせない。その椅子も床に固定されているためビクともしない。
非力だと思っていたシスターを見る。女は先程と変わらず微笑みを浮かべていた。ここでやっと理解した。危険なのは身体の大きな男や白い男、ましてや顔に傷のある男でもない


「諦めて拷問するしかありませんわ。貴方が話すまで」


この女だったのだ


ゴキリ