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「素に銀と鉄。礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。
四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ。

閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。閉じよ(みたせ)。
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する。

Anfang


告げる。

告げる。

汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。

誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。

汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ!」


呪文を詠唱し終わると何かが起きるでもなく、部屋の中は静かなまま。
あたりを見回してみるが変わったところはない。

「やっぱ無理……?」

静かな室内には私の声だけが響く。
ちょっとした好奇心のつもりで試してみた。本当に何かが召喚されるのか、何かが起きるのか。だから何も出なかったのが少し残念に思うと同時にほっとした。
ただのお遊びで終われるのなら問題なかった。
悪霊とか、妖怪とか出てきて憑かれたりとかしたらたまったもんじゃない。

「明日も学校だし、寝よう」

大きな物の片付けは明日帰ってからでいいかと軽く片付ける
置き方が悪かったのかドサドサっと本のタワーが崩れた

「えー……」

思わぬ事態に脱力。せっかく寝ようと思ったのに……
床に散乱する本を拾っていく、と光るものを見付けた

「うわっ……危ないなーもう……」

それは鈍い色をした何かの刃の破片だと思う。
気を付けて拾おうとした時、魔方陣が光りはじめた

「は……!?は!?はぁ!?」

左手の甲に鋭い痛みがはしり持っていた本を落とした。
痛みの原因はここ最近できた奇妙な痣だった。

「え!?何!?何が起きて……!?」

物々しい雰囲気の中辺りは強い光に包まれる
何が起きているのかさっぱりわからず光の中、ただただ呆然としていることしかできなかった。
光はだんだんと消えていき、そこには人が現れていた。

その手には不思議な形をした剣
白髪に白と黒のカッチリしたコート
両肩には馬……馬!?

格好以外はただの外国人の青年に見えるが……
どこからどう見てもコスプレにしかみえない


「サーヴァント、アサシン。シャルル=アンリ・サンソン。召喚に応じ、参上しました」


私の知らない何かがこの時始まった


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