蠢く

時が止まっているような感覚に捕らわれた。
私以外何も動いてない。

人が居ない変わりに棺桶は不気味な程にたくさんある。
全て立てられている。
今まで人がいた場所に


こわい


何が起きてるのか理解出来ない


怖い


蠢く何かが見えた


恐い


体は黒く大きな二つの手、赤く光る二つの目。


不気味な目は私を捉えた。
私に気付いたのだ。


向かって来るのは気のせいじゃない。


走って逃げ出した。


逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ逃げろ
あいつはヤバいやつだ

思考とは逆に体は疲労を訴える
恐怖と疲労で喉はヒューヒューと鳴る


助けを求めようにも誰もいない


誰か助け…!!


何かにぶつかった


ぶつかった拍子に体重が後ろにかかる。
倒れると身構えた時、腰を支えられ抱きとめられた。


「大丈夫か?」


人の温もりと優しい声に安心して涙が溢れ出た

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