非日常へ叔母さんに交渉し、無事月光間学園中等部に入学することを許可してもらった。
春休みに入った直後にいくつかの段ボール箱の移動を業者に頼んでもらい、電車で行く私は必要な物だけを持って行くことになった。
なぜ普通の女子寮でなく巌戸台分寮に入寮することになったのかというと、桐条さんの計らいによるもので、曰く「美鶴がいたほうがいいだろう?」ということらしい。
確かに彼女は頼りになるし、顔見知りがいると安心する。
私はありがたくこの厚意を受けることにしたのだった。
『真に申し訳ありませんが、現在人身事故によりダイヤが乱れております』
時計をみると23時58分をさしていた。
こんなに遅い時間になるとは予想していなかった為、入寮早々に規則を破ることになってしまった。
「…不可抗力ということで」
真新しい携帯電話を取り出し寮へ電話する。
ツーコール目に差し掛かった途端にぷつりと電話は切れた
おかしいと思い携帯電話の画面を見る。
そこには真っ暗な画面しか無かった。
バッテリー切れにしては早すぎる
周囲がやけに静かだと不思議に思い顔を上げた
「…え?」
不気味な程に黄色い月が空に浮かび、周囲には棺桶が立っているだけの風景が私の目に映った。
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