「夏休みまでそろそろ一ヶ月半切りましたが、夏休み前には今年度の候補生認定試験があります」


試験ときたか。
「抜き打ちとかねえよな流石に。そんなの私怖すぎて死んでまうがな」
「遠子が死ぬんなら俺ら即死や」
はははと笑う志摩に裏拳をお見舞いした私は悪くない。


「そこで来週から一週間、試験のための強化合宿を行います」


紙が配られたので合宿ついてと称号についてをいつものメンバーで話し合う

やっぱり志摩と子猫さんは詠唱騎士かー。坊そんなに気張らんくても…遠子は…詠唱騎士とか似合わへんなぁ。痛い!痛い!ちょっ!!

そんなこんなで戯れている私達の元に新たな人物がやってきた。


「"称号"って何だ?教えてくれ……オネガイシマス」


奥村燐である。

先日の件で坊と少し仲良くなった人物だ。
私と目があうとビクビクする以外は割といい奴だ。

私達の中で一番優しい子猫さんが奥村燐に丁寧かつ分かり易く説明してあげている中、奥村燐は私と目を合わさないようにしている。

「……じゃあ俺は騎士だな!」

どうやら坊のおかげであっさり理解できたらしい。
流石坊や!
そして私が置き去りにされてるのが気に食わないから乱入する。


「ついでに私も騎士だぜ」


やっとこさ私が喋るとびくりと奥村燐が体を跳ねさせた
相変わらず目は合わさない

「そんなビクビクしてっといい加減間接技決めるぞ」

ニヤニヤしながら言うとビクビクしながら返してきた

「えっと……何でか知らねえがお前の周りの空気が恐いんだよ、です。」

「へーふーんほー私が恐いと。」

ニヤニヤするほどに奥村燐はビクビクする。
面白い

「寺島遠子、よろしく奥村君」

そう私が言った時、奥村君は微かに目を合わせてくれた。

「おう!よろしく」

こうして私にも新たな友達(?)ができた。

やっぱり奥村君はビクビクしていたけどな。

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