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「じゃあそろそろ行きましょうか寺子さん」
「応ともよ、雪たん」
応えたのに微妙顔をされた。
「やっぱりそれやめませんか」
どうやら雪たんではお気に召さなかったらしい。
「じゃあ何にするんだよ注文の多いやつだな奥雪君は。」
「…もう少しどうにかならないですか?」
「奥さん」
「奥雪で良いです。」
勝った。
「寺島さんは「寺子」…寺子さんはこれから霊が見つけやすいように入り口から入ったら適当にゆっくりと歩いてください。絶対にテンション上がって走ったらダメですから。」
「奥雪君、それは振りかい?」
「違います」
即答された。
しかし、数分話しただけでこうも仲良くなれるとは親友という言葉恐るべし。
奥雪君はなかなか楽しいやつだから皆ももっと仲良くなれば良いのに。
「では寺子さん、僕はこれから別行動しますからくれぐれも間違いのないように。入り口から入ったら?」
「テンション上がって走らない」
「よろしい。頑張ってくださいね。」
こうして奥雪君と私の別行動が始まったのだ。
奥雪君、私が大人しく君のいうこと聞くと思ったか?
「さあ、走るぞー!」
ワクワクするから走るに決まっている。