「遠子」
「へい何でせう」


「俺は今から用事がある。お前はその間何かしてろ」


父さんと兄貴と面会した後、唐突に師匠はそう言った。

「何かとは?」
「そりゃあ、ほらアレとか…あるじゃねえかアレとか」
「アレしか言ってねえっす」
「兎に角だ、俺は用事がある。遠子はその間そこらへんで何か食ってろ。いいか、虎屋から一歩も出るなよ」

そう言って師匠は何処かへ行った

「何か食ってろって、ここには雑草しか…」

まさか…雑草を食えってことか…?

「師匠は鬼畜か」

まあいい、そこら辺ふらふらしてれば何か頼まれるかもしれん。
そう思いながらふらふら歩き始める


「遠子ちゃん」


そんな時、聞き覚えのある声が聞こえた。
振り向くとそこには坊の父親である和尚(おっさま)が…

「和尚!お久しぶ「シぃーッ!!静かに!」」

慌てて口を手で押さえる。
どうやら誰かしらに見つかるのが嫌らしい。

「和尚、お久しぶりです。」
「久しぶりやなぁ。遠子ちゃんも大きゅうなって…」

和尚はにこにこと私の頭を撫でる

「遠子ちゃんこっち来てみぃ。ええのがあるで」

そう言う和尚の足元には大きなスイカが2つ

「おぉー!これはでかい、でかいぞ!!」

感動する私をよそに、和尚は誰かを呼んでいた。


「寺島!?」


その誰かは奥村だった。

「よぉ、さっきぶり」

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