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和尚と奥村が真面目ムードで静かになった空間
クロで遊んでいたが、なんだか辛気臭い空気にむずむずして奥村にちょっかいをかける。
「はやく切れよ奥村ぁ」
「寺島も何かしろよ!」
「包丁は、一つしか、ありましぇーん」
「その言い方ムカつくな」
やいのやいのしていると和尚は笑ってくれた。
私は和尚の笑った顔が好きだ。和尚だけでなく、みんなの笑った顔が好きだ。暗い空気はどうにも肌に合わない。
「ありがとぉなぁ…」
「いえいえどうもー」
和尚は笑顔でぐりぐりと頭を撫でてくる。
そして急いで塀に向かっていった。
「おし!!」
奥村が切り終わったらしい。しかし和尚はもう走り出している。
「…なァおっさん。このスイカ自分で持ってったら…あれ!?」
奥村が振り返ると和尚は既に塀に登っていた
「会えてよかったわ燐くん!またお喋りしよな」
「えぇ?ちょっ…待てよおいっ!」
「いただき!」
「あ!おい!お前何勝手に食ってんだ!」
和尚にもきっと事情があるんだと思う。
私は和尚を信じたい。