「雑草は食べてないです」
「何のことだ?」

結局師匠が戻ってきたのは夜になってからだった。師匠も中一級祓魔師だから忙しいのだろう。最近知ったけど。

「俺がいない間何してた」
「師匠いなくて大変だったんですよー?スイカ食べたり、志摩兄弟と宝生姉妹が喧嘩始めたり、なぜか兄貴と父さんが怪我したり、坊が仲裁したり、それをこっそり見てたり、筋トレしたり」
「確かに大変そうだな。お前以外」
「正直師匠が居なかったから筋トレ以外やる事無かったですよ」
「家族は大丈夫なのか?」
「寺島家の家族はちょっとした不幸体質なだけなんで平気っす」
「まあいい。ここにいるから晩飯調達して来てくれ」
「へーい!」

師匠もお疲れなのだろう。眉間の皺と目つきの悪さがいつもの倍だ。さっさと晩飯調達しよう。





「遠子!」
「おう志摩。なんか久しぶりだなー」

私と師匠のご飯を求めて向かっていると志摩が現れた。
『たたかう』『どうぐ』『にげる』のコマンドから『たたかう』を選んだからとりあえず志摩の肩をどついた。志摩はどついた肩を押さえながら微妙な顔をしただけだった

「お前今まで何してたん?」
「修業してた」
「へー。一人でか?」
「いんや、師匠と」
「師匠て誰やねん」
「そんなことより、奥村何か変じゃね?合宿で何があったんだよ」

志摩はまた微妙な顔をした。やっぱり奥村には何かあったようだが誰も私に教えてくれようとはしない。

「なんだよみんなして……まあ良いけどな。私もこれから師匠と仲良く晩飯食うからお前らも早く食えよ」
「遠子、師匠て誰やねん」
「あばよ」
「あ、おい!」

志摩の引き留める声を無視してご飯を求めに向かうことにした。
また今度奥村本人に聞こう。

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