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「おーい誰かおれの左手返して!」
「ペンそれおれの右足」
「お、悪ィ。ほらよ」
「え、それお前の?じゃおれのどこ?」
「あそこにぶら下がってるのは?」
「あぁ!キャプテン!」
「ちんたらしてねェで早くしろ」
「キャプテンのせいじゃ…」
「何が誰のせいだって?」
「スマセン!!」
バラバラになった四肢たちを適宜戻しているみんな。
妙な慣れ感があるせいか、騒がしい割には何か物悲しさを感じる。
文化祭の後の片付けみたいな。
「名前ちゃんおれの手首知らねェ!?」
「知らないです」
「シャチこれ?」
「おーそれそれ!」
「え、キャプテンどこ行くの?」
そんな中ふらりと移動を始めた先生を、ベポさんがすかさず見咎める。
「麦わら屋にお前らを紹介することになってる。準備できたやつから外出ろ」
「「「はーい」」」
小学校かな?
ぞろぞろ並んで借りている居住区奥地から出て歩く。
居住区の中心に近づくにつれてワイワイガヤガヤ騒がしい声が…
「あれは…」
「何の騒ぎだ?」
遠くからぼんやりでもわかる見覚えのあるシルエットたち。
ルフィさんたちもこっちに来ていたのか。
「あ!トラ男〜〜!!そいつら仲間か〜〜!?」
横たわるネコマムシの旦那さんの上で大きく手を振っている麦わら帽子の彼。
「そうだ紹介しにきた。ウチの船員総勢20人だ」
「「「お見知り置きをォ!!“麦わら”ァ!!」」」
「おう!!」
せっかくみんながしっかりフォーメーション組まれたポーズを決めたのに、そのままライトに流して砦の中に入っていく先生とルフィさん。
激しいブーイングをしながらついていくみんなに続いて私も中へ。
中には麦わらの一味の面々、そしてゾウでお世話になった皆さん。
「名前!」
「キャロットさん」
ぴょんと飛びついてくる私のスクラブ姿のキャロットさんを受け止める。
なんだかやけに上機嫌だ。
「名前、元気になったね!」
「え?」
「顔が明るいもん!ちゃんと伝えられたんだね」
「…はい。みんなのお陰で」
その言葉に、さらに嬉しそうに頬を緩めて私を抱きしめたままその場でぴょんぴょん飛び跳ねるキャロットさん。
確かに先生が帰ってきてから自分でも分かるくらいやわらかい表情ができていると思う。
ここ最近は楽しいことや嬉しいことがあってもなかなか気が抜けなかったからな…
「ありがとうございました」
「えー?わたしは何にもしてないよ!」
「よーし宴ぜよ!酒と肴を!!」
不意に起き上がったネコマムシの旦那さんがそう号令をあげるとどこからともなく集まってくるミンク族とお酒と肴。