約束
ねぇ、君と初めて会った時、血だまりの中で君の目は狂気で曇ってて、身体中血だらけなのに平気で笑ってるからとても怖かったんだ。
けれど本当は友達想いでシャイなところがあってお菓子が好きなどこにでもいる少年だったのを知って、君のことをもっと知りたいと思ってしまった事、今は少し後悔してる。
いつも一緒にいたんだよね。君の知らないものを見るあどけない目を見たいがために似合わないこともしてみせた。
1年前の今頃も、こんな晴れた日だった。
これからも“ずっと一緒”にいようって約束したのに、誓いを破ったからバチが当たったのかもしれない。
銀の髪はふんわり猫毛で触るといつもは怒るのに、君は随分と大人しくて今や見る影もない。
話しかけても話しかけても、こっちを振り向いてくれない。
ようやく瞳が透き通ってきた目も、何だか乾いてるみたいにまた曇っていて、まるで初めて会った日を思い出す。
あの時と違って、立っていた君の足元にいた人みたいに今度はキミがボロボロで血だまりの中にいるけれど。
それにしても、君には言いたいことが山ほどある。ねぇ。
どうして置いてったりするんだよ。
目を伏せたとき白過ぎる君の顔が、どこか和らいで見えた。
『寂しいのか?泣くなよな。』そう言われた気がして、『そうだよ、寂しいよ。』と答えた。
君はもしかすると死んだフリをしてるんじゃないか。
困らせようとしてワザと傷だらけになってるじゃないか。きっとそうだ、どうかしてる。
でも、そんな君がやっぱり大好きだから今度こそずっとずっと君の側にいるって約束するよ。
ねえだからもう一度 君の喜ぶ顔を見せて
完
あとがき
1000文字以内におさめてどれだけ臨場感を持てるお話が作れるかな、と考えていたら、あろうことかキルアが死んでいるところを想像してしまったので猛スピードで作り上げました。ごめんなさい。
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