そして日常に戻る
色々あったが職場体験が終了した翌日の朝、登校をするとクラス内は職場で体験した事の話題で持ちきりだった。
そんな事より教室に入ってきた瞬間切島くんと瀬呂くんに笑われてる爆豪くんが気になって仕方ない。
「爆豪くん」
「あ゛ぁ゛!?」
私の呼びかけに振り向いた爆豪くんに携帯のカメラをすぐに向けてピロリンという音を出して携帯をしまった。
「ありがとう!!髪型似合ってるね!!」
「何勝手に撮ってんだてめェ!!!!消せ!!!携帯寄越せ!!今すぐ爆破してやる!!!」
「いいぞ怒木!!後で俺にも送ってくれ!!」
「俺にもくれ!」
「はいよー」
襲い掛かってくる爆豪くんを避けながら携帯を弄って切島くんと瀬呂くんに先程撮った写真を送る、これで携帯を爆破されても問題はないだろう…しかしそのやりとりをしてる間になんか教室の温度が下がった気がした。
「轟くん!抑えて!!寒いから!!」
「…わりィ…」
「きみ顔も険しくなってるぞ…」
「…?」
焦凍くん達がなにやら騒いでるのに気付いてそちらを見ると焦凍くんと目が合った…から手を振ってみたら振り返してくれた、機嫌がよくなったみたいで教室の温度が戻った…なんか愚痴でも吐いてたのだろうか?
それから峰田くんと話してた上鳴くんがヒーロー殺しの話題を出し、その話に教室の皆が反応する…私も心配されたけど今はそれより私の首根っこを掴んで今すぐに爆破してきそうな爆豪くんを止めてほしい、そっちを心配してほしい…自業自得なんだけどさ。
上鳴くんの話を聞きながら自然と爆豪くんから
救け出してくれた焦凍くんに感謝した…それに対して、というかまだ体育祭の事を根に持ってるのか焦凍くんに突っかかってくる爆豪くんを見守りつつこっそりと自分の席に戻った、見捨てたようになってごめんよ焦凍くん…。
その日のヒーロー基礎学はヌルっと入ってきたオールマイトによる救助訓練レースだった…オールマイトが出した救難信号をスタートの合図とし、誰が一番早くそこに辿り着けるかを競うらしい。
楽しそうではあるけど場所が密集工業地帯のようになっている運動場…ごちゃごちゃとした建物の中を移動しなければならない上に建物への被害は最小限に抑えなくてはならない…ここで建物への被害を完全タブーにしないあたりは優しいと思った、"個性"によっては不利もいいところだしね…。
自分の番が来るまでは座って各々が誰が一番か予想したりと好きにやっているので私も女の子達に混ざって予想したりしていた……何故か隣に焦凍くんが平然と座っていたけど…すごい勇気だ。
授業が終わり、コスチュームから着替えてる時…隣が何か騒がしいのに気付いた。
「見ろよこの穴ショーシャンク!!恐らく諸先輩方が頑張ったんだろう!!隣はそうさ!わかるだろう!?女子更衣室!!」
騒ぎが聞こえる方をよく見たら壁に穴が開いている…というか峰田くん興奮してるのか声大きいよ、隣に標的がいるならもっと慎みなよ…丸聞こえだよ…響香ちゃんとアイコンタクトして二人で頷き合い壁の穴に近付いた。
「八百万のヤオヨロッパイ!!
芦戸の腰つき!!葉隠の浮かぶ下着!!怒木の普段見ること無い肌!!麗日のうららかボディに蛙吹の意外おっぱァアアア」
響香ちゃんのプラグを穴に刺し、私は壁の向こう側にいる峰田くんがいるであろう場所に剣を出現させて突き刺した…悲鳴が聞こえる。
「おおおおまっ!!怒木!!刺さったらどうすんだ!!オイラ死ぬぞ!!?」
「できるだけ苦しんで死んでくれていいよ」
「壁の向こうから聞いた事もねぇ怒木の冷てぇ声が……っ!!」
百ちゃんが穴を塞いで安心して着替えを再開する…しかし今後同じ事が起きないとも限らない為私から消太くんに今回の件は報告しておく事にした…とりあえず峰田くんはどれだけ女子を敵に回せば気が済むんだろうなぁ……。
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