今まで俺は目に見えないモノ、科学では証明できないモノなど信じてこなかった。
だが、今回の体験は俺が本当に体験したことで、今までの考えを否定されるような出来事だった。
話は毛利家の曾祖母たちが住んでいるといわれるとある田舎に行ったとの話だ。
そこで体験した事は俺にとって忘れないものであった。

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始まりは幼馴染の毛利蘭の父である毛利小五郎の言葉からだった。
おっちゃんはここ米花町出身だが、その上…おっちゃんの祖父母であり、蘭からすると曾祖母の家に行くことになった。
老い先の短い曾祖母が最後になるかもしれないと、孫であるおっちゃん、ひ孫である蘭の顔が見たいと言ってきたそうだ。
正直俺はそこまで長生きしていることに驚いたが、昔の人の結婚は今とはくらべものにならないくらい早かったから当たり前なのかもしれない。

おっちゃんはなんだかんだ言いつつも、祖母に会いたいらしく、夏休み、蘭の部活がない日を狙って田舎に行くことになった。ただ、場所が遠い為、車で行くことになったが、どこからからその話を聞きつけた安室さんも一緒に同行することになった。

おっちゃん、蘭、俺、安室さんという奇妙なメンバーでの二泊三日の旅行が今決まったのであった。