待ちに待った今日…とうとうあのボンゴレのキャラと会える。
初めて入ったボンゴレの屋敷。自分の所の屋敷とは大きさも歴史も全く違うモノだった。庭には綺麗な薔薇などの花々が咲き乱れ、その一つ一つがとてもきれいなものだった。屋敷の中にはセバスチャンと呼ばれる執事が案内をしてくれる。
あぁ、早く会いたい!!そして私を愛して!!
にやける顔を必死に隠し、執事の「どうぞこちらへ」の言葉と共に部屋の扉が開かれた。

部屋の奥の壁にはボンゴレのエンブレム。そしてそのエンブレムの下に彼、沢田綱吉がいた。
そしてボスの左右を護るのは嵐の守護者獄寺隼人、雨の守護者山本武だった。各守護者は椅子に座っており、こちらをジッと見ていた。

ーあぁぁぁ!!!ボンゴレだわ!!すごい!!みんなかっこいい!!ツナなんてきりっとした瞳が最高…

私は思わずにやけてしまう口元を両手で隠し、他の所に目を向ける。

ーあら?あんな人たちいたかしら?

そこには綺麗な金髪を持ち、アクアマリンのような瞳に健康そうな褐色の肌を持った男性と、ハニーブラウンの髪をし橙色の瞳を持った女性が立っていた。

ーふ〜ん、そこそこ綺麗な女性ね…にしても横に立っている人すごくかっこいい…

アタシは品定めをするように男性一人一人を見て口元を緩ませていた。

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部屋に入ってすぐに口元を覆った女性に三雲は眉間に皺を寄せた。それに気づくのは隣に寄り添うように立っていた降谷だった。降谷は瞬時に彼女に目をやれば、彼女は眉間に皺を寄せたまま左右に頭を小さく振る。それを見降谷はボスや守護者達にあいさつをしている女を見る。
女はあいさつが終わるとこちらにかけてきた。

「きゃっ!!」
「おっと、大丈夫ですか?」

そしてわざとらしくこけ、それを降谷が支える。女は顔を赤く染め、照れくさそうに笑いながら降谷に礼をいう。

「あ、ありがとうございます!!アタシ今日からお世話になります!!
綱吉さんのお姉様なんですよね?アタシ姉がいたことなくって…お姉様と呼んでもいいですか?」

彼女の寿命をジッと見て、三雲は隣に戻ってきた降谷の腕で隠れている右手で降谷の服のすそを握る。
三雲は明らかに作り笑いをし、コクっと頷く。それに女は笑みを浮かべ、恥ずかしそうに上目遣いで降谷を見る。

「あ、あのお名前を…お伺いしても?」
「僕は安室透です。三雲の夫です」

そう言って降谷は彼女の腰を引き寄せ頬にキスを送る。それを見た女の顔がほんの一瞬歪む。その一瞬を見逃さないのはプロの潜入捜査官だった降谷だ。降谷は後ろにいる雲雀と骸に目線をやる。そうすれば彼らは頷き、骸が女に声をかける。

「今回に当たり貴女のお世話をする執事をご紹介いたします…入ってください」

ガチャと扉を開けてきたのは無精ひげをそった天野だった。

「初めまして、私はスコッチと申します。今回貴女様の身の周りのお世話をいたします」

胸に手を当て軽く頭を下げるスコッチこと天野に女は内心キャーキャーと叫び声をあげていた。

「早速貴女様のお部屋に案内いたします」
「は、はい!!」

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スコッチに案内された部屋はとってもシンプルながら豪華なつくりだった。
私はドレスを着たままベットに倒れ、うふふとこぼれる笑みを抑えられないでいた。
はぁぁ〜…すっごく皆カッコイイ…。みんな私のとりこになるのも時間の問題ね。でもスコッチさんに透さんすっごくカッコよかった。まさか結婚しているなんて誤算だったけどそんなのうばちゃえば関係ないよね。

「早く皆私のモノになっちゃえばいいのに…そうしたら私はこの世界で最も幸せな女よ、原作から離れてしまったのは仕方ないけど…でも京子にもあのおばさんにも負けない美貌を私は持っているわ…もし邪魔をするなら…ふふ」

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女が完全に去ると綱吉は一気に脱力し、ぐでーと椅子に座っている。それを見た守護者達はそれぞれいたわりの言葉をかける。
一方降谷は雲雀と骸に己が持っていたインカムの二つを渡す。降谷と雲雀、骸は素早くそれをつけ、音がしっかり拾えていることを確認した。三人の様子を見ていた他のメンバーは何事かと三雲を見る。彼女は溜息を吐き、話をする。

「実はこの話が出た時、京子、蒼空の寿命が残り一年になったの」

その言葉にそこにいた全員…否三人以外が目を見開く。
現在ボンゴレで最も可愛がられ、護られているのは蒼空だ。
ハニーブラウンの髪に空色の瞳を持ち、幼子にして甘い笑みを浮かべる彼に皆とりこになっている。
そして最も護られるべき女性は綱吉の実子を身ごもっている京子だ。
その二人の命が減った以上警戒することに越した事はない。全員が神妙な顔をしていれば雲雀が忌々しいといわんばかりに舌打ちをし、骸が思案顔になる。降谷がめんどくさそうに溜息を吐けば、ちょうど帰ってきたスコッチもめんどくさそうに溜息を吐いた。実は降谷彼女がこけた瞬間にボンゴレ最新の盗聴器をつけたのだ。それで今彼女が発した声を全て聞いていたのだ。

「黒だな」
「あぁ」
「三雲、君も狙われる危険性がある。俺の傍から離れないでくれ」
「…私も?でも守るべき優先順位は蒼空と京子が一番よ」
「全く…君は相変わらずだな、分かっているよ…。綱吉くん今回の件は俺達に任せてくれないかい?」

降谷と雲雀、骸と天野は一歩前に出てそう言えば、綱吉は苦笑する。

「よろしくお願いします…決して蒼空と京子ちゃん、姉さんに近づけないでくれ」
「「「「ボスの仰せのままに」」」」