「それでだ…一体君は何なんだ…」
ワイワイと工藤家の人たちと話をする女性…三雲と骸に赤井は視線を送る。その言葉を待ってましたといわんばかりにコナン…否、新一も父親の腕の中から身を乗り出す。
三雲はキョトンとして降谷と天野を見るが、二人もチラッと彼女を見ただけで何も言わない。骸も同じ反応を示す。
「…ちなみに何者だと思いますか?」
三雲は面白そうに足を組んで赤井とコナンを見る。
「最初は降谷さんと同じ公安の人間だと思ったけど…」
「…そうだな、俺としては日本と関わりのない、別の組織の人間ではないかと思っている。公安のベースにアクセスしたが三雲の情報は出てこなかった。出てきたと言ったら当たり前のような個人情報のみだ…だがそれが最も気になる点ではある。過去組織に潜入していた君の個人情報が一般的なものだとはとても考えにくい」
「え、過去潜入していたの!?」
コナンは降谷に確認するように見れば、彼は頷き、「こいつもだ」と天野を指さす。
三雲は心底面白そうに二人の話を聞いている。優作も天野もどこか面白そうだ。
「一体何者なんだよ…」
「うん、まぁ不自然な点は多いよね…個人情報に関しては今度少し調整してもらっておこうかしら」
二人の話を聞いた三雲は一度背伸びをすると腰から一つのオレンジ色の匣を取り出す。
「それを見てもらったら一番早いかもね」
三雲が中央の机にコトリと音を立てて置いた箱を二人は食い入るように見ていた。
箱にはアサリ模様とライフル、そしてBONGOLAの文字。赤井はそのエンブレムを見た瞬間ガタンッと大きく立ちあがり、信じられないものを見るように目を見開いている。その姿が面白くてたまらないのは降谷と天野の公安組だ。
「ははっ見ろよあのライの顔っ!!」
「全くだ」
「いや、まさか、こんな大物まで、潜入しているなんて考えないだろ…」
「ふふ、日本でも派手な動きをすれば狙われるわよ」
脱力し、ソファーに座り込んだ赤井に降谷と天野、三雲は面白そうに茶化す。
一方コナンの方はいまいちわかっていないようだった。それはそうだ。
ボンゴレと言ったら一般人が想像するのは社会的有名な大企業であるボンゴレ。本来がマフィアなど誰も想像つかないのだ。工藤新一といってもまだまだ高校生。まだ裏の社会を知るには早すぎるのだ。
そんな新一に声をかけるのは骸だった。
「まずボンゴレはわかりますか?」
「え…ボンゴレってあのイタリアの巨大な会社ですよね?」
「えぇ、表向きはね」
「おもて?」
キョトンと首をかしげる息子の頭を優しく撫でるのは工藤優作。
「えぇ、表向きはボンゴレカンパニーとして世界に知られていますが、本当の姿はイタリアンマフィア、ボンゴレファミリーなのですよ」
「へ?」
「ボンゴレファミリーとは伝統、格式、規模、勢力すべてに置いて別格といわれるイタリアの最大手マフィアグループだ。個々でも強大な組織を同盟とし、10000近い組織を傘下に置いています」
「もとは市民を護る自警団であるため、ファミリーや地域住民を大切にする意識が強いな」
父親と骸の説明にだんだんと口が開いてくるコナン。コナンは確認するように赤井と降谷の方を見るが、二人とも無言で頷き返してくる。
「またボンゴレボスは初代ボンゴレボスの血を引いた者だけしかボスの座につくことはできないです。」
「ボスには必ず6人の天候の名を持った守護者というモノが存在しており、彼らはその天候の名にふさわしい実力の持ち主たち」
さらに捕捉するように降谷と天野が口を開く。
「ちなみに僕が、ボンゴレファミリー]代目霧の守護者です。そして…」
「ふふ、私は初代ボンゴレボスの直系の子孫で、]代目ボスの実姉…沢田三雲よ」
「えぇぇぇえええええ!!!??」
「まさか…姉自ら組織に…」
コナンはあまりにも驚きすぎて「嘘だろ!?」と父親に問い詰めるが父である優作はニコニコと笑みを浮かべているだけだった。
赤井はソファーからずり落ちてしまった。
その様子をみてまたもや降谷と天野から笑い声が響いた。
FIN
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