▼なんてことの無いひとりごと

小さい頃から何度も夢を見た。
アルミホイルみたいなぎらぎらぎちぎちした地面は、湾曲に曲がっていて視界もぐねっている。
子供の頭で描かれた典型的な花も、これまたぎらぎらと温かみはなくて、でも誰かと私はその中でとても楽しそうなのだ。
何故か私を見る誰かになった私は、ただただ楽しいとその時間を過ごし、まるで疲れて眠りに落ちるかのようにすっと意識は浮上して起き上がる。
そんな夢を、子供のころから何度も見た。

「あんたいつも変な夢ばっか見て、眠れてんの?」

同僚が、パックジュースをじゅるっと吸い上げながら言う言葉にはへらりと濁した返事を返す。
先日買った小説が面白くて睡眠時間は普段の半分程度なんて言えない。
予知夢とかって迷信よねと誰かがそんな事を言ってから交わされた会話のメインは、ほぼ私の独壇場であった。
小学校のころから見ている夢。中学校の時に起きた落下事故の予知夢。芸能人が私に笑いかける夢を見れば一週間もしないうちにその人物が突然死したことも何度かある。
子供のころが一番そういうのをみていた気もするが学生生活を終えている今も私のみた夢はいつもおかしくて、変だった。

「他、どんなのを見ていたっけ」

思い出そうとしてもなかなか思いだせるものではない。
夢なんて所詮夢でしかないのだから、現実になったなんていう予知夢も、人が亡くなったなんていう関連性も。
まったくもって子供だましの絵空事にほかならないのである。

たぶん、そう。だと思っていた

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20160524

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