02.生足チラリ萌えツアー
ミドにいつもいつも妖精なしって言われ続けて、その後サリアにけなされて…
それから友達といくらか遊んで帰宅。いつも同じことの繰り返し。
僕には何時になっても妖精が来ない。…どうしてだろ。
今日も一日が始まる。今日も妖精は来ていない
生足チラリ萌えツアー
連載1話目にして不快なタイトルに嫌悪感を抱く女子高生です。
…って呑気に挨拶してるけど、あたしは未だ寝てるまま。
意識は覚めたんだけど、早く起こされた朝のようにまだ眠気が残っている訳で…
「(もうちょっと寝よう…)」
体を反転させてそのまま眠りにつこうとした。
そう、仮定なの。寝ようと『した』
「あれ?誰だろう…」
何か眠りを妨げそうな子供の声が耳に届いた。
多分あたしを見て言ってるんだろう。あ``ーー、頼むから邪魔しないで。
「ねえ、ねえ。こんな所で寝てたら風引くよ?」
願いは届かなかった(落胆)
もう最悪…夢の中では訳わかんない2人にとやかく言われるし。今は安眠妨害されるし。
諦めそうにない相手に心の中で溜息をつきながら、仕方なく体を起き上がらせた。
まず視界に入ったのは目に優しい緑色と青々とした空。
「あ、起きた!大丈夫?」
見たことない光景にド胆抜かれる直後、さっきあたしを起こした声が後ろから聞こえた。
さっきのことも忘れてあたしは不機嫌になることなく振り向いた。
見えたのは…素晴らしい生足…ゴホンッ、小さな可愛い少女。
「(呆然)」
「良かったぁ、もし起きなかったらどうしようって思ったの」
「あ、あ〜〜〜…キミ、誰?」
「あたし?あたしはサリア。宜しくね!」
そう言って女の子『サリア』は子供独特の無邪気な笑顔で笑った。
思わず理性切らしてこの場で襲いかかりそうになったが、そこは年上の威厳というものを見せてぐっと堪えた。
「宜しくねサリアちゃん、あたしは舞よ」
「舞?変わった名前なのね。でも舞ちゃん可愛いから全然OKv」
サリアはキャッ言っちゃった!とか言って両手で頬を押さえた。
舞『ちゃん』ですか。まあいいけど…
「ところでサリアちゃん」
「『ちゃん』なんていいのよ!サリアも舞ちゃんのこと『舞』って呼ぶから!
同じ歳ぐらいに見えるし、呼び捨てで呼び合いましょv」
「そ、そうね。じゃあここは呼び捨て………え?同じ歳ぐらいに見える?」
「?うんそうだよ。」
どうしたの?って聞きながらサリアは問いかけてくる。
今は萌えてる場合じゃない。サリアの言った同じ歳ぐらいっていう意味が分からない。
「さ、サリア…因みに貴方はいくつなの?」
「サリアは10歳よ!」
10歳!?あたしより7つも年下じゃない!!
ぺたぺたと自分の体を触ってみるけど、やっぱり感触だけじゃ分からない。
まあ、手は小さいってことが分かるけど…
「ねえ、舞はコキリ族じゃないよね?サリア、舞見たことないもん」
「ええ、それよりまずコキリ族って何?」
「え、コキリ族を知らないの!?」
あたしが頷くとサリアは口を両手で押さえた。
それから何か考えるように口元に手を置いて黙ってしまった。
時々「スタルキッドではなさそうだし…いや、舞がそんなはず無いもんね」とか言ってた。
また分からない言葉が…
「うん、分かった!じゃあ舞、サリアと一緒に愛の巣…コホン、コキリの森に行こうv」
「今愛の巣って言ったよね?」
「気にしちゃ駄目よ。さあ行きましょう!」
そう言うとサリアはあたしの腕に自分の腕を絡ませた。まるで恋人みたいに。
いや、いいんだけどね?でも身長差がないっていうのがちょっと…(ショック)
「この森モンスターが出てくるけど、サリアが舞を守るから安心してね!」
「も、モンスター?」
「ええ、でも弱っちい雑魚ばっかりだから全然平気。あ、ホラ。さっきそこに生えてた奴はデクナッツっていうモンスターなのv」
「さっきのモンスターだったの!?その割には大人しかったっていうか、怯えてたって言うか…」
振り向くと小さくだけどデクナッツが見えた。今も尚怯えて草に包まって震えている。
そう言えばあそこ通過する時、サリアが小声で何か話しかけてたような(汗)
「(いろんな意味で大丈夫かな)そ、そうだサリア!サリアの隣を飛んでるその子、何?」
「コレ?」
コレって
「コレはサリアの妖精よvコキリ族は皆妖精を持ってるの」
「へ〜そうなんだ。」
サリアの妖精か…何だかいろいろ苦労してそうだわ。
そう、いろいろと。
「!サリア!!狼みたいなモンスターが!!」
この森の出口のような所へ着くと、門番のように立ち塞がる狼が現れた。
毛並みは銀色を含み、口から見える歯は鋭く尖っている。
これがモンスター……
「サリア!危ないから1回逃げよう!!」
「いいえ大丈夫よ舞、一刻も早くここから出ましょう。」
「でも危ないよ!」
「何でサリアや舞がこんな輩の為に逃げてあげなきゃいけないの?
サリアもだけど、舞にとってそれは大失礼よ!だからいっちょ一発、あの世に逝ってまえ精神で軽〜くぶっ殺しましょうv」
「あかーーーーーーん!!どっから出したか分からん鉄パイプ構えながら恐ろしいこと言わなぁぁい!!」
ほ、ホラ!!いつの間にか狼がデクナッツの時みたいに怯えてるじゃないか!!(汗)
これでは軽くじゃ済みそうにないから。って言うか『ぶっ殺す』っていう時点で軽くじゃない!
何かしでかす前にサリアを担ぎ、怯えて道を開けた狼の脇を高速であたしは駆け抜けた。
その際「ごめんなさい!ホントごめんなさい!!貴方たちのやるべき仕事(人を襲う)防害しちゃってホンットごめんなさい!!」と謝っておいた。
影でサリアが悔しそうに舌打ちしていたのをあたしは聞き逃さなかった。
*
「あ、あれ?森…出ちゃった?」
無我夢中で走っていると、見たことないくらい幻想的な森へと着いた。
サリア曰く、さっきの森は迷いの森って言って、正しい道以外へ進むと入り口へと戻ってくるらしい。
成る程…だから適当に入った穴ははずれだったって訳ね。
「此処がサリアの育った森…コキリの森だよ!」
そう言いながら笑うサリアは、自分の故郷を誇らしく思っているように清清しかった。
可愛いな〜、あの黒い一面が無かったら尚更可愛いんだけど
「凄い…緑も空気も綺麗だし、宙を泳いでいるこの光も」
「でしょ?最初はちんけで小っさいし、イケメンだっていないって文句ばっかりだったわ」
と言うことは小さい頃から黒かったんだ。
「長老だって人間じゃなくて樹だし、やっぱりそいつもイケメンじゃないし!」
「サリアの理想像はイケメン基準なの?」
「まあそういう森よ」
「ちょっと待てぇぇえええ!!!今の話の中に故郷褒めてる要素一欠けらもなかったわよ!?」
今も昔と変わらず文句だらけということか!?何があったんだサリアさん!!反抗期!?
「さ!とりあえず長老のデクの樹サマの所へ行こう!」
「で、デクの樹サマ?その人がさっき言ってた長老の樹?」
「うん。普段はサリアがあげた同人本読んでるよ」
「樹が同人読んでんの!?」
何でそんなのがこんな平凡なのどかな森にあるんだ!!
しかも原因はサリアかよ!
「今まで数十冊はあげたな〜」
「一体何処から仕入れてるのそれ」
「自費出版v」
サリアが書いてるの!?ちょ、ちょっと見てみたい!!(おい)
「今度舞にも見せたげるねv」
「是非お願いします」
すみません、腐女子の心の力は以外にも大きいんです。
「あ、サリアだ。お〜〜いサリア!」
迷いの森から出てきたところにある坂を下り終わった時、突然サリアの名前を呼びながら駆けて来る金髪の少年を発見。
「あ、リンク。ちっ、邪魔しに来たのかな…その場合は即ぶっ殺☆ね」
「サリア?」
「…コホンッ」
咳で誤魔化しやがった。
「サリア!森の聖域に行ってたんだな、僕も行こうとしてたんだ!…あれ?その子誰?」
サリアに話しかけたあと、後ろにいるあたしに気づいた。
歳はサリアと同じくらいだろう。少しあたしやサリアより身長が高く、同じ緑色の帽子と服を着ている。
その下から覗いている生足がそそる(変態か)
「ああ、あたしは舞。さっき森の聖域でサリアと会ったの。宜しくね」
「舞って言うんだね!宜しく、僕はリンク!」
リンクは自分の名前を名乗ると握手を求めてきた。あたしも快くその手に絡ませる。
餅餅肌が気持ちいい。ていうかやっとまともな人見つけた!!(感動)
「どうしたのリンク、サリアに用?
それともあたしと舞のラブラブタイムを邪魔しに来たの?」
「ラブラブタイムって何よ…」
「用はないけど…只サリアが見えたから来ただけだよ」
「へ〜ふ〜んそう…ってことはあたし達のラブラブタイムを邪魔しに来たってことね?
おっけ〜☆そこになおりなさいリンク、今度こそこれを使う機会だわ〜vV」
「っだーーーーー!!だから楽しげに鉄パイプ構えるの止めてよサリア!!
頼むからこんなのどかな場所で殺人事件を起こそうとしないで!! (滝汗)」
効果音をつけるなら『ルンルンルン♪』って感じにサリアは勇ましく鉄パイプを掲げた。
慌てて止めに入るものの、やっぱりモンスターと同じようにリンクも怯えていた。
だから悔しそうに舌打ちするの止めてくれ。
「い、今からデクの樹サマの所へ行こうと思ってたの!リンクも一緒に来る?」
「え、いいの?」
「え〜、いいの?」
「サリアの場合『いいの』じゃなくて『連れてくの?』に聞こえるんだけど」
そんなことないよvって言いながらサリアはまたあたしの腕に引っ付いてきた。
まあいいんだけどね?可愛さ故に……!!
「じゃあ僕も行く!!」
「分かった、じゃあ行きましょ?」
「ちっ……じゃあこっちに着いてきてね」
今舌打ちしたな
デクの樹サマの広場は以外に近いらしく、あたしはリンクとサリアと軽く話をしていた。
「ねえ、舞は何処から来たの?」
「何処。う〜〜ん…あたしは日本から来たんだけど」
「ニホン?何処それ、僕聞いたこと無いな」
「サリアもないわ。舞、それってハイラルの何処かにあるの?」
「う、うん。あるんじゃない?」
「でも、だから舞はあたしと髪の毛の色も違うんだね」
「そうだね!!」
楽しそうに話し合うサリアとリンクに曖昧な返事を送る。正直ないと思うけど…
あたしが聞いた以上では、ハイラルやらコキリとか聞いたこと無い。
もしかしたら…もしかしたら此処はあたしの知らない―――。
「あれ?あれって…げっ、ミドだ!!」
「ミド?」
考えていた思考を止めて、あたしはリンクの視線を辿り視線の先を見つめた。
そこにいたのは、一本の細い道を通せんぼしている男の子。
真っ先に駆け寄ったリンクが何か口論をしてるのが此処からでも分かる。
「ミド!其処退け!何で此処にいるんだよ!?」
「ふん!妖精なしのくせに偉そうな口叩いてんじゃねえよ!!」
「何だと〜〜!?」
あらまあ…喧嘩始めちゃった。
どんどん声のボリュームが大きくなっていくリンクとミド(だっけ?)を見て、止めに行こうとしたらサリアがそっと止めた。
「サリア?」
「任せて!いつもサリアが止めてるの」
え、大丈夫?(リンクとミドが)
あたしの不安な視線を勘違いしたのか、サリアは一度ぎゅっと手を握ってくれた。
それからパタパタと駆け足で2人目掛けて掛けて行った。
どうか…どうか鉄パイプが出ませんように!!(切実)
「ちょっと2人共!止めなさいよ!!」
「サリア!」
「サリア!!でもこの妖精なしが……」
「っるさいわよミド。あんたいつあたしに歯向かう程偉くなったのかしら?リンクもそうよ、自信満々でミド退けにいったかと思ったら口喧嘩?ハッ、一昨日やって頂戴よそんなの」
「さ、サリア…」
「ご、ごめん……」
「謝って済むと思った大間違いよ?いい?次あたしの前で喧嘩なんてしてごらんなさい、今回は舞が見てるから勘弁したげるけど、今度は容赦なくこれで地獄見せるわよ?
分かった?うふふふふvv」
神様、鉄パイプは…出たけど使わなかったらいいものの、彼女の腹黒が覚醒を始めました。
サリアは固まっている2人を放っぽってこっちへ戻ってきた。
「オッケーだよ舞!早速行きましょうv」
「う、うん…」
返事をするか否かというタイミングでサリアはあたしの手を引っ張ってる。
連れられるがまま行くものの、固まっているリンクをどうしようか考える。
横を過ぎる間際に連れて行ったほうがいいかと思い、咄嗟にリンクの手を引っ張ったあたし。
ゴメンよミド…ちゃんとお詫びは今度するからね(涙)
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