会話文(探偵社編)

少し下いのとわん!ネタ注意



▼敦くんの入社試験前の話

「(ドラム缶に嵌ってた時)祈さんには連絡したんですか?あの人なら助けてくれそうですけど」
「真っ先にしたよ。そうしたらね、」

〜以下回想〜
「嵌って抜け出せなくなった。助けて」
「そうですか」
「……そうですかじゃなくて、本当に困っているのだけど」
「そうですか」 ※印刷中でよく聞こえてない
「死にそうなんだけど」
「そうですか」ビーガシャ
「…私の話聞いてるというか聞こえてる?もしもーし祈ー」
「そうですね」ビーガシャビーガシャ
「祈ちゃーん聞こえてますかー」
「聞こえてません」ビーガシャビー
「待ってそれ聞こえてるよね。本当お願い無視しないで祈助けて」
「あっ用紙切れちゃった……。太宰さん、コピー用紙切れてしまったので此処に来るついでに購って来てください」
「えっ一寸待っ」
ブツッ
〜回想終了〜

「……と云う訳で全然相手にしてくれなかったんだよね」
「太宰さん、祈さんに何かしたんじゃないですか?」

(割と何時もの事だったりする)


▼アンソロネタ

「只今戻りましたー…ってえっ何これ」
「祈お帰りー」
「太宰さんこれ何ですか」
「全自動自殺マシーンだよ」
「全自動自殺マシーン」
「釜茹でと首吊りを同時に出来る優れ物だよ」
「こんな物何処で手に入れたんです…?」
「購った」
「購ったのですか…」
「うん。会社の予算で」
「何考えてるんですか!?国木田さんがこんなの許す訳……えっ何で私の写真が」
「そりゃあ愛しい人を見ながら死ねるように決まってるじゃないか。素晴らしい設計だと思わないかい?」
「(自分の写真の事も衝撃だけど何より使った時の絵面がシュール過ぎる)でもこれ折れてますけど」
「先刻色々あって壊れちゃってねぇ。また新しいの購おうにも国木田君が許してくれなさそうだし」
「当然ですね……と云うかこれ幾らだったんですか」
「えーっとねぇ……このくらい」電卓差し出す
「は…………はっ!?国木田さんが怒って当然ですよ!!駄目です新しいのとか!!絶対許しませんからね!!」


▼人生万事〜の後で敦くんと。捏造あり。

「祈さんって、異能力者なんですか?」
「…はい」
「そうですよね……武装探偵社に居るくらいですし」
「ごめんなさい、隠していて」
「や!責めてる心算はなくて、えっと、一寸吃驚したというか…。僕も自分自身が異能力者だなんて思ってなかったですし。
祈さんの異能って、どういうものなんですか?」
「身体強化です。ざっくり云うと怪力が使えるようになったり、脚を強化して素早く移動したりとか出来るようになります」
「えっ!?」
「意外ですか?」
「ま、まぁ……普段の祈さんからは想像もつかないと云うか……。
……あ、そういえば昔夢を見た事が……」
「夢?」
「はい。祈さんと僕が闘ってた夢なんですけど」
「!」
「僕の攻撃は一切当たらなくて、最後に祈さんから強烈な一撃を食らってそのまま倒される、っていう変な夢でした」
「へ、へぇ……」
「夢だったんですけど、あの時の祈さん強いし格好良かったなぁ」
「ごめんなさい」
「……えっ?きゅ、急にどうしたんですか」
「私は敦くんになんて事を……」
「祈さん!?あ、謝る必要なんて何処にも」
「あまり手加減していなかった筈なので痛かったですよね……痕とか残ってたりしたら……私は……私は……」
「夢だから痕なんて無いですし本当に僕は何とも無いので!だから頭上げてください…!(祈さん急にどうしちゃったんだろう……)」


▼リモコン爆弾

「そういえば、この爆弾……」
「どうかしたんですか?祈さん」
「谷崎くん。…いえ、気付かなかったんですけどこれ何処かで見た事あるなって思いまして」
「ああ、それ太宰さんが用意してくれたんですよ」
「太宰さんが?ああ、だからですかね……見覚えがあるので」
「あ、この爆弾て慥か太宰さんが女性からの贈り物だって云ってたような……」
「あ……へぇ、そうだったんですか」
「(……や、やばい若しかして地雷踏んだ!?)」
「凄い人も居るんですね……贈り物に爆弾を選ぶとは余程好きだったんでしょうね……」
「(若しかしてあの祈さんが怒ってる……!?)」
「まぁ何時もの事ですし、試験も終わりましたしこれはもう仕舞っておきましょう。また使う機会があるのかは謎ですが」
「(……そ、それだけ?) ……そのー、祈さんって」
「?」
「嫉妬……とかってしないんですか?」
「嫉妬……ですか?」
「いやほらだってこれ、女性から太宰さんへ贈られたものじゃないですか」
「そうですね」
「だからこう、祈さんとしては嫌な気持ちになる物なんじゃないかなって……」
「……?太宰さんが女性から何かを貰うのは何時もの事ですし特に何も感じませんが……」
「そ、そうなんですか……?(祈さんがこの事に慣れてるだけなのか?この二人っててっきりそういう関係なのかと思ってたけど違うのかな……でも太宰さん見てるとそうは思えないんだよなぁ)」


▼例のゲームのやつ

「祈の異能ってさ、視覚とか聴覚とかの感覚も調節できるんだったよね」
「なんです突然……そうですけど」
「じゃあ触覚も調節出来るの?」
「触覚……?試した事は無いですが、昔異能力が暴走した時は感覚全てがおかしくなってたので可能だとは思いますが」
「じゃあ感度3000倍とか出来るのかな」
「はっ?」
「抑も感度3000倍ってどんな感覚なのだろうね?とりあえず2倍がどんなものか試して欲しいのだけど」
「一寸待ってください話についていけないのですが」
「だから異能使って感度を上げて欲しいなって」
「意味が判らないですしそんな事して何をする気なんです」
「そりゃああんな事やそんなこ「却下です」えー」
「えー、じゃないです。というかどこでそんな言葉知ってきたんですか…意味もよくわからないですけど」
「それは秘密」
「どうせろくな情報じゃないでしょうから聞かなくて善いですよね」
「あああああああそんな一寸ほんの一寸で善いから異能力使ってくれるだけで善いから!何かあったら私が無効化するからぁ!」
「い や で す!」


▼海老の尻尾

「祈さん、何してるんですか?」
「あ、敦くん」
「植物でも育ててるんですか……えっこれって」
「海老の尻尾です」
「海老の尻尾」
「上手くいくかわからないのでとりあえず一尾育ててみようかなって」
「…………あの祈さん、若しかして太宰さんから何か聞きました?」
「あ、敦くんも知ってるんですね。気になって私も育ててみようと思って」
「(えっあの話信じちゃったの祈さん)」
「育て方も調べてみたんですが植物図鑑には全然載っていなくて」
「でしょうね…」
「とりあえずこうして定期的に水遣りもしているのですが一向に育つ気配が無くて…。あっ、敦くん本好きでしたよね?善い本があれば教えてほしいのですが」
「………………すみません、知らないです…」
「そうですか…うーん、地道に育てるしかないですかね…」
「あ、あの祈さん。海老の尻尾を土に植えても身は生えな」
「そうだ。敦くん、急なお願いで申し訳ないんですが、私明日から出張なのでその間水遣りをしていただけると助かるのですが…」
「えっ水遣り!?」
「あ、もうこんな時間…。すみません、今日はもう出なければならないので、私はこれで」
「ああああちょっ祈さーーーん!?……行っちゃった……」

「太宰さん!真逆祈さんまで騙してるんですか!?」
「騙しているなんて人聞きの悪い。私は只祈に善い事を教えてあげようと」
「祈さんに出張中の水遣り頼まれちゃったんですけど!」
「わぁそれは大変だ祈が帰って来るまで育ってると善いねぇ」
「何他人事みたいに云ってるんですか…。祈さん滅茶苦茶ワクワクした表情で海老の尻尾に水あげてたんですよ…あの人芥川と同じで完全に信じきっちゃってるんですけど…」
「えっ何その光景超見たい。何で写真とか撮ってくれなかったの」
「何云ってるんですかしませんよそんな事」
「あ〜にしても祈また出張かぁ。早く帰って来てくれないかなぁ」
「(祈さん帰ってきたら本当の事教えよう…)」

eclipsissimo