・思春期男子の慟哭(req)
※瀬見くんキャラ崩壊注意
※若干の下ネタ注意
私は、そういう星の下に産まれたらしい。そう言ったら逃げになるかもしれないけれども。
何も無いところでコケるのはもう日常茶飯事。いっそ最近は開き直って受け身を極めつつあるくらいだ。他には寝ぼけてパジャマのまま登校したり、何故かランドセル背負って登校したり。
あと困るのは監督を間違えて「おじいちゃん!」と呼んでしまう点。最近監督も諦めたのか「なんだ孫!」と返してくれるようになった点が物凄くいたたまれない。
そう、私は、ひたすらにドジなのだ。それはもう、どうしようもないくらいに。
そして今。現在進行形で学食にて頼んだうどんに一味唐辛子を容器ごと投入してしまったところだった。
「あっつ!!」
そんな色気の無い悲鳴を上げながらすぐさまそのビンを救出すると、器の中はみるみる真っ赤に染まっていったのだった。絶望した。辛いものは嫌いじゃない。しかしてさすがに限度がある。さて、いかにせまし。
「……あ」
震える手で割り箸をその上に翳しながら覚悟を固めていると、その器はパッと目の前から消え去った。そして間髪入れずに、至って平凡な色をしたうどんが目の前に現れた。
「…瀬見くん…っ!!」
現れたのは、救世主だった。彼は溜め息を吐きながら私の向かいの席に腰をかけたのだった。
「絶対やると思った」
救世主のお盆の上には、水の入ったグラスが既に3つ乗っていた。なんと、彼はこの状況を予想してくれていたらしい。その上、肩代わりしてくれることを前提としていてくれたらしい。
「瀬見くん…いつも本当に、ありがとう…!」
思わず涙が浮かんできた。瀬見くんはいつだってこうなのだ。
私は、1年生の頃から何かと瀬見くんには助けられてきた。それこそ瀬見くんがいなかったら、私は今ここで呑気にうどんなんて食べていられない、と言っても過言ではない程に。
「むしろもう習慣だ。気にすんな。」
瀬見くんはそう言いながらうどんをかきこんだ。直後物凄い勢いでむせていた。
私はとにかく感謝の想いと申し訳無さで胸がいっぱいだったのだった。
――――――
どうしたものか。いや、もはやどうしようもないことは重々承知している。こいつもこいつで気にしているみたいだから責めるつもりも無い。別にいいんだ。先刻の唐辛子の件だって、いっそ可愛いくらいのもんだ。
でも本当に、なんというか、こう…!
「あ、ありがとう、瀬見くん…!」
そいつは部室にて、今日も今日とて躓いた。咄嗟に俺は、そいつの身体を支える形で転倒を阻止した。そいつは、苦笑いをしながら顔だけをこちらに向けて俺に向かって礼を言った。
そこで言及すべきは、今の俺の手の位置だ。いや、俺の名誉のために言わせてもらうと、決して狙ったわけじゃない。位置的に、たまたまそこだったわけで。だからなんら他意は無い。無いのだけれども。
俺の両手はしっかりと、その、男の身体には搭載されていない柔らかな2つのそれを、掴んでしまっていたのだ。その事実に気が付くと共に、その感触も手の平から鮮明に伝わってくる。すぐに手を放せばいいものを、俺の身体はそんなことすらできなかった。
まるでもっと堪能したい、とでも言うかのように。
「うぉぁああああ!!!!」
「えっ!?何!?」
我に返って飛び退き、尻餅をついた。何やってんだ。何やってんだ俺は。状況がどうあれ、こんなん一歩間違ったら痴漢だぞ?セクハラだぞ?
そんな俺の心境を知る由もないそいつは、驚きながら俺を見下ろしている。情けない。こんな幼気な女子を、汚れた目で見てしまうだなんて。
「せ、瀬見くん大丈ぶぁっ!!?」
「!?」
そしてそいつは、あろうことかまた躓きやがったのだった。今度はまともに転んだ。
…俺に、覆い被さるような形で。
「いったたた…」
「…!?……!!?」
そいつの身体の感触が、熱が、ダイレクトに伝わってくるようだった。
なんでよりによって今俺もコイツも、Tシャツにジャージなんて薄着してんだよ!?いや練習中だからだよ!!
脚も直に触れている。超至近距離にそいつの髪の匂いがする。そしてやっぱり、身体にまともにそいつの柔らかい部分が押し付けられている。
「ご、ごめん!瀬見くん!!」
「いや、気に、するな…!」
そいつを起きあがらせ、必死で息を整える。身体が、熱い。妙に熱い。
「ど、どうしたの、瀬見くん…?体調不良…!?飲み物、飲み物飲もう飲み物!」
そいつは立ち上がって、ロッカーの中からスクイズボトルを取り出した。嫌な予感しかしなかった。
「あれ!?これ入ってるかな!?」
そいつは慌てながらボトルをひっくり返したのだった。阻止する間もなく、そいつはスポーツドリンクをまともに浴びる形となったのだった。
「…な"っ…!!」
#NAME2#の着ているTシャツは、白い。ということはつまり、濡れるとそれなりに透けるわけで。
下着のシルエットやら、そいつの肌の色やらが、一瞬で浮き上がってきた。
「せ、瀬見くんごめん…!ドリンク無くなった…!!」
「い、いいから、」
頼む、#NAME2#
「というか、冷たい…!!」
後生だから、
「あ、よかった!替えのTシャツ入ってた!」
「待っ…!!」
いい加減に、してくれ!!
「………え?」
そいつがTシャツを脱ぎ捨ててから、わずか1秒。
俺はついに、前のめりにうずくまることになったのだった。鼻の奥からは、鉄の匂いがしたのだった。
「せ、瀬見くん、大丈夫…?」
「…#NAME2#」
「は、はい」
「…ありがとう、ございます…!」
「???」
.
――――――
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テーマ:ラッキースケベ炸裂思春期全開瀬見くん