────私は狩人です。
今まで私が狙って仕留められなかった獲物はいません。
そう……
あれを除いては。
────あれはとても美しく、賢い獣でした。
アメリカで起こった連続殺人事件。
全アメリカの警察機関が総力を徹しても、犯人は嘲笑うかのようにペースを落とすことなく、
────いや、
むしろペースを上げて次々と殺人を犯していました。
困った警察は私に依頼をよこしたのです。
そしてある1人の容疑者が浮かび上がりました。
名字 名前。
確かな証拠は何1つ見つかりませんでしたが、彼女には何かひかれるものがありました。
そこで私は彼女に接近を試みたのです。
私がLだと名乗り。
「ふふっ、面白い人。私が今アメリカを騒がせている犯人?このどこが?ただの一般市民ですよ」
「一般市民ですか…」
「ええそうです。そんな猟奇的な人と一緒にされて不快です。
……そうそう、まだ貴方の名前を聞いてませんでしたね。
お名前は?」
「あぁ、失礼しました。名前はLです」
名前さんは優雅に首を傾けました。
……うっすらとその綺麗な青色の目を細めて。
「L……?それだけ?」
「それだけです」
「私、馬鹿にされるのが嫌いなの」
「馬鹿になんてしてません」
「それじゃあ、あれかしら。世界の名探偵といわれてる……?」
「はい。よくご存知ですね」
彼女の顔を下から覗く。
相変わらず微笑していて、まるでよく出来た人形の様だった。
お前は今、何を思っている。
Lが出てきたことへの戦慄か
Lが出てきたことへの恐怖か
「そう……ご機嫌よう、L」
やがて私は彼女を側におきました。
ボロを出すように様々な仕掛けをしても、ことごとくかわされました。
今でも鮮やかに思い出します。
あの怪しく、妖艶に光る青色の目を。
私は名前さんと出会った時から、彼女に惹かれてたのかもしれません。
「好きです」
私がそう言うと、彼女は目を見開きました。
初めて見た用意された以外の顔を見て、その要因が私であることを嬉しく思いました。
「──ええ、私もよ」
─────名前さん、それは本心なのですか?
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