車酔いが治まった美空が立ち上がり言う。
「帰ろうか」
「帰る…」
しかしいつまでも立ち止まったままのガンマックスに気づいた美空が振り向く。
彼は、途方に暮れたように佇んでいた。
「ガンマックス。また暇な時に、愚痴聞いてくれる?」
「え…」
キョトンと此方を見るガンマックスに美空は微笑んだ。
「お茶友達になってくれませんか?」
「俺と…?」
「うん。ガンマックスがいいんだ」
恐る恐る、自分を見上げる存在に近づいた。超AIが、ボディパーツの奥が熱を持つ。
(こんな時は、どうすりゃいいんだ…?整備士に換装を頼むか?)
「わかった」
「本当に?ありがとうガンマックス!」
「あ、あぁ…」
(こんな感情、知らねぇぞっ…)
それからかなりの期間、彼はその嬉しくも苦しい感情と熱に超AIを悩ませるのだった。