Passenger ListB

「アンタのコート、クリーニングに出してるってよ」
「見に行ってくれてたんですか!?ありがとうございます」

クリーニングの領収書かな?と渡された紙を見る。それにはサインのような筆記体と、二人の名前が記載されていた。その他にも何か書かれている。
彼らの顔と見比べて混乱していると、しっかりと持つように手を包まれた。

「それ、俺達から招待状!店に来た時に見せると、サービスがお得になるヤツ」
「へ?でも」
「コートは来週の水曜に戻ってくる」
「俺らのシフトも入っているから、それ見せればすぐ会えるよ!」
「兄弟が世話になった礼をさせてほしい」
「あ、いえ、そんな、お気になさらず……」
「え〜〜〜〜」

両脇から洋平さんと浩平さんに手を握られて、もう私の脳と心臓は過労死しそうだ。

「お二人が来週元気なら!」
「「ん?」」
「ちゃんと元気だったら、来ます」

だから手を離してください。
真っ赤な顔も隠せずに、酸欠にあえぐように言うと。やっと二人は手を離してくれた。
ホストって怖い。いたずらっ子のように笑う二人に、私はそう思うのだった。


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