Purple1/2
『なんやねん!全っ然飲んでへんやんけ』
「の、飲んでますよ!」
『今日くらい付き合えや』
「私、お酒弱いんで...」
『信ちゃんあんまり絡んだらあかん!困ってはるやん』
『絡んでへんやんけ!』
『めっちゃ怒ってるやん...』
『大丈夫やで、ほどほどにな』
「...すみません、」
『謝らんで!悪いのあの人や!』
『あぁ?なんやてコラ!』
『もうやめとこか!これ以上荒れたら無理やで...』
ヤスと#name3#さんが帰ってから、不貞腐れたような顔をしている大倉に声を掛ける。
『...嫉妬か、嫉妬!』
『...は!村上くん、何言うてんの!何、...え、なんなん、』
『うははっ、お前わっかりやすいなぁー』
『...はぁ?ちょっともー...やめてや、そういうの...』
『ええんちゃうか、上手くやれば』
人の事ばかり言っていられない。
俺だってどうにかしたいと思ってる。
あれからどうにか関係を深めようとしたけれど、なんとなく避ける様な態度を取られている気がする。
様子を見ていたけれど、俺が話し掛ければ赤くなるし、嫌われてはいないはずだ。
だから、そろそろ。
『めっちゃ酔っ払ったー!』
『信ちゃん、暴れんといてな、』
『めっちゃ眠たなってんけど』
『もう帰ろ!な?』
『お前ちょ、こっち来い!』
「え!む、村上さん、!」
『...村上くん、あかんわぁ...』
酔った勢いに任せて膝枕をさせた。
こんなあからさまにしたらいくら鈍感でもわかるやろ。前にキスもしてんのやし。今日こそいったる。
酔っているけれどもっと酔ったふりをして、#name1#と大倉に抱えられてホテルに帰って来た。
部屋に帰る途中で携帯が鳴って大倉が俺らから離れて行く。
...チャンスやな。
もうすぐ部屋。...と思っていると、突然#name1#が違う部屋のインターホンを押したから驚いた。
『...なにしてんねん』
「え、あ、部屋覚えてます?」
『覚えとるわ!』
「あ、でも、押しちゃった...確認しようかと思って...」
揉めているうちにドアが開いて#name4#さんが顔を出した。
「あ、す、すみません!」
『ごめんなぁ、押してもうただけやねん。もーアホ!』
『あ、だ、大丈夫!』
廊下に完全に出てきた#name4#さんの部屋のドアが閉まる瞬間に部屋の中に見えたのは、カーペットに脱ぎ捨てられた見覚えのあるパーカー。あれは、もしかしなくてもすばるのだ。
心なしか#name4#さんが焦っている様に見えなくもない。
『行くで!』
「あ、は、はい!#name4#さん、遅くにすみませんでした!」
『う、うん!おやすみなさい!』
俺らが部屋から離れるのを見送ってから、急いで部屋に入って行ったのを見て確信した。
...見なかったことにしたろか。
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