euphoria


壊れそうなココロ


『ここでええやん。時間勿体無いわ』

リビングの硬いフローリングに押し付けられて背中が痛い。
すばるが酔って家に来てから、まだ10分弱。ビールも飲みかけのまま。
絡まる舌には、アルコールと血の味。突然噛み付くようにされたキスで、唇が少しだけ切れたみたい。ピリ、とした痛みもすばるにはそんなことお構いなし。

下半身を私の太股に押し付けながら、私の下着の中に手を入れ口の端を上げ鼻で笑う。
わざと音を立てるように私の中止部を愛撫するから、嫌でも思い知らされる。

セックスはただの行為でしかないと感じていても、やっぱり心の奥底の気持ちは違うのだ。まだ、気持ちがある証拠。

自分の下着を取り払ったすばるが、仰向けの私の顔の横に来て自身を差し出した。少し躊躇してしまった私に『はよして』と投げ掛けると、私の口元に押し付ける。
戸惑いながらも言われた通り舌を絡め吸い上げる。けれど、すばるの指が私の下で音を立て愛撫するから集中出来ない。
いきなり激しく動き出した指に、すばるを口に含んだまま声を漏らして耐える。それでも面白がるように弄ばれて、呆気なく果ててしまった。

口から抜かれたそれがすぐに、今まで指が入っていたそこに何の躊躇いもなく挿し込まれた。
果てたばかりの身体は、その刺激だけでビクリと揺れる。すぐに感じるところばかりを何度も突き上げられ、悲鳴の様な声が上がった。

『...ええわ、その声、っ』

楽しそうに笑うすばるに、少し苛立つ。すばるから香るその匂いも苛立ちの一つだ。すばるではない、誰かの香り。

『考え事する余裕、まだあんねや』

私を覗き込み笑ったすばるに腰を掴まれて、何度も奥の奥まで打ち付けられる。声が出せないくらい激しく強く、息が詰まる程に。

『っ、はっ、#name1#、』

体の奥から甘く切ない痺れに襲われ私が果てると、すぐに私から出ていったすばるは私のお腹に欲を吐き出した。


瞼が重い。
ふわふわしている。
柔らかくて暖かい感覚に包まれ意識を手放そうとする時に、すばるが玄関から出ていく音が聞こえた。


翌朝起きた時は、ベッドの上だった。



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