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「カット〜!」

そこでハリー監督の大きな声がスタジオ中に響き渡った。

「OK、OK、大OK!素晴らしい!僕が思ってたより断然素晴らしいラストだったよ!」


オッサンがひとりで興奮している中、リッキーは抱き締めていたサラの体をようやく開放した。

「ビ…ビックリした////リッキー、監督と打ち合わせでもしてたの?」

「ん?いえ、何も」

「じゃぁ、なんで突然」

「さぁ。ただ…」

そこでリッキーは謎の笑みを浮かべた。


「ムカついたので♪」

「は…はぁ?」


なんだかよくわからないけど、監督からOKも出たし。

いつもの彼の可愛らしい微笑みに、サラも頬を赤くしてしま…


ゴゴゴゴゴ…!!


そこで聞こえてきたのは物凄い足音…

しかもこの音、ひとりではない。

何やらとてつもない怪物達がこちらに近づいてきている。


「ん?」

リッキーとサラを含め、そのスタジオにいた全員がその轟音に気づき、なんだろうと視線をやると…

その目にとんでもない奴が映った。


ビッキー「私のリッキーになぁにやっとんじゃぁぁあ(怒)宣伝するッ!親戚一同全員に、この映画誰も観んなって宣伝してやるーッ!!」

ナイジェル「リッキー、テメェ調子に乗ってんじゃねぇぞッ!殺すッ!!今ここで監督その他もろもろ映画関係者の方々、全員皆殺しにしてやるッ!!」

リッキー「え?あ…ちょっ…待っ!」

サラ「…ッ!か、監督!なんとかして!」

監督「なんとかって!?無理無理!皆!早くカメラとか片付けて!壊れたら修理代が…

あああああああああ!!!!!」


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