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……………
第5段落 〜その後の平和な暮らし〜
サラ「平和もへったくれもないわよ。誰?こんな馬鹿なタイトルをつけたのは。死になさい」
リッキー「貴方ですよ」
ビッキー「まぁまぁ…。
それにしても
2段落目にして『鬼死亡』
3段落目にして『鬼退治を断念しウサギ島へ出発』
4段落目にしてまさかの『主人公逮捕』
歴史上類を見ないおとぎ話だよ」
ジム「そうだなぁ。どうするか…」
そこでひとりの男がクラウディからバトンタッチしたシャーペンを握り、作文用紙を手に取った。
「ラストは僕でしょ?」
独特の悪戯そうに歯を見せて笑っている美空七音。
彼はペンを器用にクルクル回しながら、偉そうに椅子にふんぞり返った。
「さすがわかってますねぇ、トリにこの僕を選ぶなんて!」
ナイジェル「お前だから困ってんだろ」
「誰?この素晴らしい順番決めたの!」
ボビー「僕だよ」
「凄いねぇ、さっすがビッキーちゃん!じゃ、続きは何を書こうかなぁ〜」
そこで当然の事ながらジムから「待った」が入る。
それもそのはず。
美空 七音は
80%が悪ふざけ
15%が可愛い女の子
残りの5%が水と赤血球で出来ている。
こんなクレイジーな人間がこのクレイジーな作文を正常に戻す事が出来るなんて、正直誰も思っていない。
…いや、もしかしたら数学のかけ算みたいにマイナスとマイナスをかけると何故かプラスに変わるように
クレイジーとクレイジーも、かけ算するとノークレイジーになる可能性も…
いや、やっぱりないな。
コイツの場合『クレイジー×クレイジー』ではなく『クレイジー×2』だ。
何を訳のわからない事を考えてるんだ、俺は。
ジムはとりあえず隣に座り、美空の肩を叩く。
「まぁ。一旦俺達と一緒に考えながら書いていこう。まずは桃太郎を家に帰らせて…」
「で〜〜〜〜〜〜〜きたッ★ミ」
「え、早っいつの間に書いたんだ!?」
「ん?なんか、赤血球がなんとかとか…」
「お前!人が一生懸命お前の成分について紹介してる間にっ…(怒)」
ギシギシと歯ぎしりを起こしているジムを無視して、美空はビッキーに作文用紙を渡した。
「ビッキーちゃん、読んで読んで!自信作だから!」
「本当に?どれどれ…」
『桃太郎は殺人罪にとわれ、ついに捕らわれの身となってしまいました。
懲役300年を言い渡され、連れて行かれたのは脱出不可能の暗い牢獄の中。
来る日も来る日も、無償で働かされる毎日。
そんな地獄のような牢屋生活。
桃太郎は考えました。
自分はおとぎ話の主人公となる人間なのに、このままでは獄中で一生を終えてしまう。
なんとかしてこの世に生き残る方法を考えなければ。
桃太郎は考え続けました。
そこでふと置いてある一冊の本に気がつき…
桃太郎「こっ…これは!」
【女性の体の仕組みについて】』
ジム「なんで牢獄にそんな本が置いてあるんだぁぁ!!煤v
美空「ほら、まぁ。桃太郎も男だからね」
『桃太郎はその本で色々と(大人の)勉強をして、ついに自分の子孫を残す高化学物質を完成させました』
ナイジェル「コイツが捕らわれてるの牢獄じゃなくね?研究所だろ」
『しかし、子を生み出す肝心の母体が牢獄にはありません。
そこで桃太郎はやさぐれた下っ端警官が持ってきた夕食のデザートに目を付けました。
その日のデザートはピンク色の美味しそうな桃。
食べたいという欲求をグッと抑え、その桃に発明した高化学物質を注入し…
「いけぇっ!」
一筋の光に願いを込めて、それを小さな窓から近くを流れる川へと放り投げました』
ビッキー「ちょっと待って。これって…」
『※感想第1段落に戻る』
「「永遠リピートかぁぁぁぁっ!!」」
全員は揃ってテーブルをひっくり返した。
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