「いらっしゃいませー!」

ウェイトレスが入口で元気よく挨拶をしている声が響く。

ここは街の中心地にあるファミリーレストラン「ジョイント」

休日のウィンディランメンバー6人は、このファミレスに昼食を取りに足を運んでいた。


「はいはーい!私、オムライス!」

「別にそんな手を上げなくてもオムライスは逃げないからな」

ジムはメニューを占領しているビッキーからそれを軽く取り上げた。


「皆は決まったか?」

「俺、チーズハンバーグが食べたいです!」

「私はシーフードカレーにする」

「俺はぁ…蕎麦でいいわ」

「僕は壮大に広がる大きな肉の塊、大地の恵みで育った小麦粉より作られし練り物、神からの贈り物のコーンを使った液体がいいよ!」

「メガステーキ洋食セットな…。じゃ、ボタン押すぞ」



サラ「ジムは何を食べるの?」

「俺?俺はピルマッケだ」


「………何それ?」





ピンポーンと呼び出しボタンを押すと、ウェイトレスの女性がやってきた。

緑色のお団子頭が特徴的な若い女の子の店員は、注文専用のハンディ端末を取り出して笑顔で対応を始める。


「お待たせしました!ご注文はお決まりですか?」

「はい、えっと…オムライスがひと…」

「あっ!」


ジムが注文しようとすると、タイミングを塞ぐように隣のビッキーが突然声を上げた。

「なんだ?変えるのか?」

「ルーイちゃんじゃない!?ほら、学生の時一緒だった!」

彼女が話しかけたのはメニューを持っているジム…ではなく、店員の女の子の方だった。

その子も何度か目をパチクリとさせ…


「あっ!もしかして、ビッキーちゃん!?」

「そうだよ!」

「わぁ!久しぶりー!」


ニコニコ笑って手を握り合ったふたりはどうやら知り合いらしい。


「ここで働いてたんだぁ!知らなかったぁ」

「ビッキーちゃんは何をしてるの?」


話を盗み聞きする限り、このルーイという女性はビッキーの中学時代の友人らしく、お互い全然変わってないと言葉を交し合っていた。

少しの時間女子達の思い出話を聞かされた所で、ルーイという女性はハッと我に返った。


「わ!ごご…ごめんなさい!注文を聞くのを忘れていました」

「いいよ、気にしなくても」

「でもビッキーちゃんのお友達さんなら、少し増量サービスしますよ」

「本当?嬉しいなぁ。じゃ、注文いい?」

「はい!」


ジムから注文を受けると軽く会釈をし、彼女は駆け足でキッチンへ向かった。


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