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……………
その日の夜。
「ねぇ、パトリック!お腹減ったぁっ♪」
何も知らない仲間達がいつも通り仕事から帰ってきて、着替えて寛いで陽が沈み始める中…
ビッキーがジムの腕を掴んでブンブン振り回してきた。
そんな光景を見ながらナイジェルが面倒臭そうにソファーに肘をつける。
「確かに腹減ったな。今日の晩飯当番は誰だ?」
「ナイジェル君だよ」
「あぁ…俺か(面倒だな)。よし、今日はどこか食いに行くか!俺が奢ってやるぞ」
「本当ですか!?まさかナイジェルが奢ってくれるなんて、明日台風来ますよ!」
「うるせぇ、俺はいつでも後輩に優しい頼れる先輩だろーが」
もちろんそんな話聞いた事もない。
いつもケチで貧乏臭いナイジェルが全員分の晩飯を奢ってくれるなんて、ほぼ奇跡に近い出来事だ。
「本当に!?じゃぁ、最近出来た高級焼肉店に行きましょう!」
「サラ、ふざけてっとお前だけ置いていくぞ。行くのはいつものファミレスだ」
「いつものファミレス」とは、行きつけの「ジョイント」の事だ。
まぁ、何も計画を立てずに外食に行くとなれば、この安上がりで場所的に近いファミレスが定番になってきている。
しかしそれでもナイジェルが作る手抜きの夕食より、店の料理の方が何倍も美味しいので全員テンションが上がりまくりだ。
「うん、でもやっぱりナイジェルが奢ってくれるなんて奇跡だよ!行こう!」
「よし、皆の者準備したまえ!」
「ボビー、お前が仕切るな(怒)今度全員5倍返しだかんな」
「ええー、なにそれぇ」
皆ワクワクして準備を始める。
しかし、その中にひとり影の暗い人物が…
「ん?ジム、どうしたの?」
「俺…今日はパス」
「「…え?」」
いつもの仕切役が…
何故か全く元気がない。
こんな奇跡的な日に?
「俺…今日…晩御飯いらない…。お部屋で休む…。おやすみ…」
トコトコ…
ガチャン…
「「………。」」
「…ねぇ、今日誰かアイツイジメた?」
「さぁ。妹に彼氏でも出来たんじゃねーの?」
「そんな事より早く行こっ!早くしないとコロッケ売り切れちゃうよー!」
「心配しなくても売り切れないわよ。あ、アンタまたあのアンケート用紙にふざけた事書こうと思ってるんでしょ?」
「あははっ!当たり前じゃーん!今日は誰の名前で書こっかなー(笑)」
fin
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